
門司港で夜景を撮ろう![2日目①]世界平和パゴダ、喫茶ゆき、コロナの湯
昨日、精力的に動き回ったので、その疲れが出たのか、今朝はだらだらと過ごしてしまった。それに、標高はどれくらいだろうか。200mに満たない高さでほとんど涼しくはならないこともあって、睡眠が浅くなっていたことも十分に考えられる。深夜にもクルマの出入りは数台あったが、道の駅やパーキングエリアなどに比べると圧倒的に静かで快適だ。
それにしても、夜明けごろの朝早くから、トイレを掃除する業者の方や散歩やジョギングを楽しんでいる方など、何人も訪れいていた。ご近所さんに親しまれている場所のようだ。

私もほんの少しだけ、散歩することにした。駐車場を奥の方に進むと、眺望の開けた場所がある。第1展望台は奥の方に移動したって事か??


天気は申し分ないのに、かすみが酷くて、遠くははっきりしない。昨日の状態がまだ続いている。
さらに奥に進むと、「世界平和パゴダ」がある。
ここの駐車場にある建物の壁に「ご案内」として、次のような記載がある。
当 世界平和バゴダ(仏舎利塔及び寺院)は、ビルマ政府仏教会と旧門司市の合意により、昭和三十二年に建立されました。ビルマ僧により大衆の幸福のために、釈尊の教へを広め世界平和の実をあげることを目的とし、併せて日本/ビルマ両国の友好親善をはかり、第二次世界大戦で戦死された方々の英霊を供養する聖地であります
駐車場横の建物の壁にある「ご案内」
昭和32年は西暦1957年。旧門司市は今の北九州市門司区にあたる地域。ビルマは今のミャンマーだ。Webサイトには1958年建立と記載があり、何故か1年のズレがある。ウィキペディアにも1958年徒記載があり、看板が間違っているのかも…

正面の門をくぐり、階段を上がっていくと…


日本遺産「関門”ノスタルジック”海峡」~時の停車場、近代化の記憶~ の構成文化財 No.14 に指定されている。

パゴダを1周まわって、階段を降り、門に戻る。門を出て右手に進むと、「戒律同」がある。だが、そこまでは行かず、望遠で捉えたのみ。
パゴダの案内図によると、戒律堂の先に僧院があるようだ。


第1展望台に戻る途中に、駐車スペースと東側を望む展望ベンチがある。トイレが遠くなっても構わないなら、ここでも車中泊ができる。







そうこうしているうちに間もなく正午という時間になった。いくら何でものんびりしすぎ! さあ、行動開始だ!
めかり公園第2展望台に移動した。
平日の昼間だからか、暑さのせいか、眺望を楽しんでいる人はほとんどいなかった。普通車駐車場もがら空き。
しかし、トレーラーを繋いだまま駐められる駐車場は、ここにはない。道の左側にきちんと寄せて、一時停車。何枚かの写真を撮るあいだだけ、路上に駐めさせてもらった。
まず、展望デッキから関門橋の写真を。そして、駐車場の奥から関門海峡を挟む門司港と下関を撮った。





下山の後、再びトレーラーを和布刈塩水プール横駐車場に駐めて、喫茶ゆきへ
そして、山を降り、再び和布刈塩水プール横駐車場にトレーラーだけ駐めた。ほんとにこの駐車場にはお世話になっている。広いし、混まないし、無料だし、開場時間が長いし…。あえていうならトイレがないことぐらいか…。
身軽になって、喫茶ゆきへ。

喫茶ゆきは、出光美術館駅から徒歩2~3分のところにある。
クルマは近くのコインパーク「タイムズ門司浜町」に駐めた。区画は6台分しかないものの駐車料金が安い。平日、110円/60分で最大料金440円(24時間まで)、土日祝でも110円/20分で最大料金660円(24時間まで)だ。
さて、ようやく念願が叶って、入店できた。「本家本元、歴史ある焼きカレー」と大々的に看板を掲げておられ、それがGoogleマップで検索したときに、店名の上の画像にその看板が写っていて、訴えかけてきたのだ。
これは、行ってみるしかないと、昨日から思いを募らせていたのだ。しかし、チャレンジ1回目は昨日の16時頃。当然、準備中。チャレンジ2回目は昨日の19時過ぎ。何故か準備中…だったのだ。そして、本日のこれから、いよいよ3度目の正直。さあ、どうだ。やったー‼ 営業中だ。
ドアを開いて、中を覗いた。もうすぐ13時になろうとしてい時間だったからか、お客さんはひとりもいなかった。
「よろしいですか? まだ食事できます?」
と聞くと、
「大丈夫ですよ。どうぞ」
と促されたので、中に入り、一番奥のテーブル席に着いた。


メニューを見て、門司港名物焼カレーをオーダーした。ママさんがひとり出切り盛りされているらしく、注文を受けると奥の厨房で料理をはじめられた。
10分ほど待っただろうか…。焼カレーとヨーグルトフルーツが出てきた。見た目は素朴で飾り気がない。5~7年前に投稿された食べログ口コミの写真とほとんど変わっていない。

早速いただいた。焼き目が付いている表面のチーズはサクッとしているが、その中はとろっとしたチーズとカレー、そして半熟以前のたまごの黄身がとろ~っと出てくる。

一口食べると、チーズとカレーの味が口いっぱいに広がり、たまごの黄身のとろみとマイルド感、玉ねぎの甘味とシャキッと感が追い打ちを掛ける。そして、カレーはスパイスがきちんと効いているが、決して辛いわけではない。
私は本来、カレーは焼く派ではないのだが、控え目ながら伝統の味を守り続けようとする気概を感じた。
焼カレーを味わった後「本家本元の歴史ある~」の意味を聞いてみた。
この地で喫茶店を始めたのは15年ほど前。5年前までは、このママさんのお母さんも店に出ておられたそうだ。その後、お母さんから引き継いで、ひとりで経営するようになったとのこと。
このお母さんが、昔、門司港駅辺りだったか?別の場所で食堂を経営しておられたときに、インド人男性シェフと日本人女性の夫婦が来店し、カレーライスをオーダーされた。しかし、そのときは「これはカレーではない。今度、帰ってきたたときにスパイスを持ってきてあげよう」と言われたそうだ。そして、数年後、約束通りスパイスを持ってきてくれたインド人シェフから本格的なカレーライスの作り方を伝授してもらった。そのカレーにチーズを載せて焼いて出したら好評だったので、それから看板メニューになっているという話だったように思う。もちろん、Wikipediaに記載されているように山田屋さんが当時、焼カレーを出してあることはご存知だったとのこと。
門司港レトロ焼カレーMAPには最初の1年だけ載せてもらったそうだが、門司港レトロ地区の中心部から離れているので観光客がここまではなかなか足を運ばず費用対効果が薄いことやこの店自体が常連客によって支えられていることなどから、翌年から掲載を辞退したそうだ。
昨日の19時過ぎに訪ねたとき、灯りが点いていたのにもかかわらず、準備中のままだったのは、常連客の貸切利用だったからだそうだ。
営業時間がGoogleマップでは日曜日だけの営業で10:00-14:00,17:30-20:00となっているが、これは誤り。実際は、日曜日が定休で、平日も夜は常連客の飲み屋みたいになったりして貸切になったり、営業時間がずれることもあるので、はっきりした曜日毎の時間を載せにくいそうだ。
行くときには電話で確認してから方が良さそうだ。
次は風呂!天然温泉コロナの湯小倉店へ

コロナの湯小倉店は、北九州市小倉北区西港町にある天然温泉のスーパー銭湯だ。
門司港から約15km。国道199号線沿いにあり、鉄道用地跡か何かの再利用なのか、建物の周りは1300台収容の広大な駐車場がある。
大型複合アミューズメント施設 『小倉コロナワールド』の中にあり、他に映画・ボウリング・ゲームセンター・パチンコなども併設している。
建物入り口の自動ドアから中に入ると右手側が天然温泉コロナの湯になっている。靴を靴箱に入れて、入店受付に行くと、バーコードとロッカー番号の付いたリストバンドが渡される。入浴料を含め温泉施設内の利用料はこのバーコードで管理され、退店時に精算する仕組みになっている。しかも、支払にはキャッシュレス決済が利用可能。
浴室は、洗い場の数も多く、浴槽の種類が豊富で個性的だ。高温湿式サウナや露天風呂はもちろんのこと坪湯、寝ころび湯までもある。ここの施設案内にも出ているが、露天風呂の隣にある人口炭酸風呂は気に入った。入浴すると、途端に気泡が肌にまとわりつく。また、内湯の角に流水浴アクアレビューという船舶のスクリューを使って流水を発生させる風呂がある。これもなかなか良い。腹部などに高圧の流水をあてることで脂肪の燃焼などを促進する効果があるそうだ。
これだけの施設なのに利用料はお手頃で、営業時間も長いので、ゆったりと過ごすことができる。私もここで、4時間半を過ごし、始めと終わりの2回、入浴を楽しんだ。
コロナの湯の中にも食堂はあるが、今回は利用せず、休憩室で寝ころびながらGoogleマップで飲食店を検索した。
この後は、西小倉駅前にある「55食堂」で夕食をとることにした。