水源茶屋の醤油買い付けが主目的?[2日目④]垂玉温泉と地獄温泉
立野駅を16時36分に出て、帰路に就いた。ああ、帰路というのはトレーラーを停めている場所に戻るという意味で、現住所となっている自宅に戻るという意味ではない。
それにもう一つ、蛇足かもしれないが…、考えてみると、帰り掛けの阿蘇長陽大橋からならば建設中の阿蘇大橋がよく見えるのではないのか? しかも、工事現場のところにはゲートがあって、下に続く既存の道があったような…。そこからなら、よく見えるかも…。
ということで、それを楽しみに一心行公園に戻ることにした。だが、その前に…、ガゾリン残量が7㍑を切ったことを告げるエンプティサインを消す必要があった。そこで、国道57号線の「ここから先は通行止め」というレアなところにあるガソリンスタンド「丸野石油店」に行って、先ずタンクを満タンにすることにした。
さて、給油したので一安心。早速、帰路に就く。その際、阿蘇長陽大橋ルートを走ったのだが、その様子については下のドラレコ映像で確認していただきたい。丸野石油点から栃の木交差点まで走行シーンが7分5秒の動画になっている。
期待の阿蘇大橋、どの程度見ることができるのか…。
それにしても、今日は朝から、
熊本地震の爪痕とその後の復興の姿
をいくつも見てきた。振り返って数えると…
①二重峠展望台から10月 3日に開通予定の国道57号北側復旧ルートを眺め、
②8月1日に整備された東海大学阿蘇キャンパスの震災ミュージアムを見学し、
③8月8日の肥後大津駅~阿蘇駅間運転再開によって、久し振りに列車が行き交い乗客が戻った立野駅のホームに立ち、
④2017年夏に開通した阿蘇長陽大橋、戸下大橋を走り、
⑤2021年3月に開通させようと急ピッチに工事が進む阿蘇大橋を眺めた。
あとは…。そうだ、復活した地獄温泉清風荘を自分の目で確認して必要がある。
震災後、まだ一度も訪れいてないのだ。訪れてないのだ。
丸野石油点から7.2 km、21 分ほど走って
垂玉温泉 山口旅館
に到着した。17時06分だった。
確かにこの滝。ここには以前、混浴の露天風呂があった。男女別の脱衣所はあるにはあったが、中に入ると岩風呂ががひとつで、中央に岩がある作り…。混浴なので女性の方は抵抗感があっただろうけど、滝の音を聞き、四季折々の木々の色を味わい、風を感じながら、お湯に浸かる。自然の恵みを身体いっぱいに感じることのできる山口旅館の名物露天風呂だった。
しかし、今回、垂玉川の橋に立って見てみると、その滝のところはかつての面影すらもなくなっていた。
同じ場所を2013年に撮影されたGoogleストリートビューで見てみると、こんな感じだ。秋の紅葉が美しい。露天風呂入口の門と脱衣所などの建物が見える。
現在の滝の入口部分は、とうとうと岩清水がしみ出しているが、これは2013年でも同じだった。
そして、橋から垂玉川の下流方向を見る。川の様子が大きく変わっているようだ。
橋を渡ったところに山口旅館の入口があるのだが、現在も休業中のため人の気配もなく、ただひっそりとしていた。
しばらくたたずみ、写真を撮っていると、建物の向こうから男性が現れた。旅館関係者か工事業者の方だと思われるが、こちらにこられたので、挨拶をし話をした。そして、以下のような情報を得た。
明日、つまり9月16日に地鎮祭が行われ、いよいよ建て替え工事が始まるとのこと。残念ながら滝の湯は再興しないが、敷地内に趣向を凝らした温泉を作る計画になっているそうだ。営業再開は2021年3月の予定。早くも今から、楽しみになってきた。
さて、17時15分を回ったので、もう一つ上に上がったところにある地獄温泉清風荘に行ってみることにした。
地獄温泉 清風荘
山口旅館からは、約230 mほど。坂道を上り、新しい建物の前を通って奥の駐車場に入れたのだが…。本日定休日の看板が気になった。
クルマを駐めて、新しい建物の方に歩いていると、その窓を拭いていた若い女性が折られた。たぶん従業員の方だと思うが、その方に聞いてみた。
すると、やはり今日は休業日。お風呂も食堂もやっていないとのこと。明日はどうかと聞いたら、明日だったら通常通り10時から入浴できるということだった。
ならば、明日また出直そう。近くに滞在しているので、なんてことは無い。
クルマを駐めた駐車場を17時23分に出た。
風呂に入りそびれたので、運転しながら、帰りにどこか珍しいところがないかと思案していると、
すると、通りかかった道ばたに「蘇峰温泉←」看板が立っていた。
「蘇峰温泉? なんとなく昔、行ったことのあるようなぁ~、ないようなぁ~」
思い出せなかった。
とにかく探してみようと、その矢印の方に左折した。しかし、そのまま進んでも温泉らしい建物はおろか、次の看板すら見つからなかった。
そしていつの間にか、国道325号線に出てしまった。
やむを得ない。とにかく買い物を済ませるべく、まず高森に向かうことにした。
清風荘から14.3 km、32 分走って、ダイレックス高森店に到着。17時58分から17分間買い物をしたあと、600㍍先にあるアスカショッピングセンターに移動。ここでも18時19分から17分間、買い物をした。
アスカショッピングセンターは、食料品店、家電量販店、アミューズメントなどが入っている地元で愛される総合ショッピングセンターだ。
買い物を終え、7.5kmを13分間走って、一心行公園第3駐車場に戻った。到着は18時49分。しばらくトレーラーで休憩することにした。
ところが急に空腹感に襲われた。思い返せば、今日一日、あれだけ精力的に動き回ったにも関わらず、11時50分にフランソアのパン「ふんわりベーコンチーズマヨネーズ」を1つ食べただけだった。
逆に、行動が充実していたからこそ、空腹を忘れることができたのかもしれない…。
とにかく、気付いてしまったのなら、先ず空腹は満たさなければならない。
Googleマップで検索すると、近くに阿蘇の味「味彩」という熊本ラーメンと各種定食を出す店が見つかった。ほぼ即決だった。そして、せっかく外出するのだから、ついでにその先にある阿蘇白水温泉「瑠璃」でひとっ風呂浴びて帰ってくることにした。
18時53分に出て、2.9 km走った。
阿蘇のお食事処「味彩」
18時56分に到着。
これら以外にも、味彩オリジナルラーメン「阿蘇五岳ラーメン」1,820円
チキン南蛮定食 1,000円などがあり、メニューが豊富。
そして、飲み物もアルコール、ノンアルともに豊富に取りそろえてあり、つまみも充実しているので、このあと運転せずに済むのなら、飲み会だってできる。
アラビカ豆100%のコーヒーも低価格にて提供されている。
私は、ホルモン付きラーメン定食 1,000円をオーダーした。味も良いし、値段も良い、居心地も良い…。3拍子揃っている。
アットホームな雰囲気とすべて手作りの愛される味で出すことに拘っておられる。米まで自家製のコシヒカリだそうだ。恐れ入った。
お腹も落ち着き、大満足。19時35分に店を出た。そして、500 m先にある。
阿蘇白水温泉 瑠璃
に向かった。
クルマを駐車場に駐めたら、まずは宿のフロントに行く。EV充電スポットの利用を申し出ると、普通充電器を無料で利用できる。もちろん満充電にはならないが、入浴時間の有効利用として、ここに来たときは空いている限り、利用させて頂いている。
19時41分になっていた。「瑠璃」は木をふんだんに使った落ち着いた建物だ。温泉棟の玄関に入ると、まず靴を脱ぎ、下駄箱に入れる。そして、中に進むと、物産ショップがある。その奥に温泉の受付がある。
自販機で入浴料の400円を払い、受付台に出して、さらに奥に進む。
渡り廊下を進むと、右にちょっとした休憩スペースと軽食コーナーがある。そして、階段を降りると、そこが温泉施設。そこには男女別の大浴場と露天風呂。それに家族湯が3つある。つまり、玄関や売店、受付があったのは2階部分だったというわけだ。
脱衣所も洗い場も、内湯も露天風呂もゆったりとした作りになっている。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)で、pH値は7.51の弱アルカリ性だ。
露天風呂には寝湯もあるので、外気を浴びながらゆったりと長湯を楽しむことができる。
風呂でさっぱりしたおかげで、心も体もリフレッシュできた。宿のフロントに申し出て、EV充電器の後処理をお願いした。フロントの方は実に感じが良い。
一心行公園第3駐車場までは、約2.0㎞、3分の行程だ。一心行公園第3駐車場には20時50分に到着した。
軽く晩酌して、早めの就寝だ。
こうして、長い1日が終わった。