ちょっと牧ノ戸散策のつもりが久住冬登山[1日目]杖立温泉・牧ノ戸峠
2021年1月19日(火)の行動履歴
竹田市、朝倉市、小国町 <車移動> 102 km 2時間59分 <徒歩移動> 600 m 17分 自宅 15:12~16:06 ↓ 車- 350 m 1 分 トレーラーを駐めている月極駐車場 16:07~16:29 ↓ 車- 18.0 km 33 分 県道76号 経由 道の駅 筑前みなみの里 17:02~17:06 ↓ 車- 14.5 km 29 分 県道77号 and 国道386号 経由 ダイレックス 朝倉店 17:35~18:19 ↓ 車- 42.0 km 1 時間 9 分 国道386号 and 国道212号 経由 こまつ食堂 19:28~20:02 ↓ 徒歩- 600 m 17 分 ↓ 車- 25.4 km 41 分 国道212号 and 国道442号 経由 牧ノ戸峠第2駐車場 21:00
自宅にて
昨年2月8日のことだ。牧ノ戸峠周辺の雪道を歩いたとき、登山靴だけだったので、滑って歩きづらかった。今年はそんなことがないように、Snow Spikeを発注しておいた。
しなやかなラバーにSpikeピンが10個ずつ付いていて、これを伸ばして靴底に装着すると、あっという間に、靴がスパイクシューズに早変わりするという代物。価格も送料込み600円弱で、購入者の評価もかなり高かったので、半信半疑だったが、使ってみることにしたのだ。
注文日は1月11日。しかし、ものが届いたのは、1週間後でかなり時間を要した。滑り止めが豪雪の影響で、配送遅延…。皮肉な話だ。
タイヤチェーンは12月末に発注し、すでに準備はできていた。
うずうずしてきたぁ~~。九州で霧氷が見られる場所といえば…、雲仙の仁田峠、大分の鶴見岳、九重…。福岡なら英彦山…。
う~~む、雲仙の仁田峠と九重の牧ノ戸峠の天気予報を見てみよう。
どちらにしても天気は凄く良い。しかし、気温のさがり方が今ひとつ。仁田峠は20日の明け方にちょっとだけ氷点下になる。これでは、霧氷は出ない。
牧ノ戸峠は?
20日の明け方にマイナス4℃まで下がる。しかも湿度は90%ほどある。風が微風…。できたらもっと低温多湿で強めの風であって欲しいのだが…。霧氷が出る可能性はかなり0に近いが、0ではない! のではないか…と勝手な解釈。
核兵器廃絶と平和な世界の実現を目指す高校生一万人署名実行委員会のキャッチフレーズが「微力だけど無力じゃない!」なのだが、これとどことなく似ている。
だったら、行くべきじゃないか! ということで、慌てて準備を開始した。
とはいっても、急にその気になったのでは、準備に意外と時間がかかってしまうもの。16時06分にようやく整って、家を出た。
↓ 車- 350 m 1 分
トレーラーを駐めている月極駐車場
16時07分着。
トレーラーのタイヤは先日、履き替えたばかり。
プレジャーRVの店長Kさんから「次にトレーラーを牽引する際には、必ず、増し締めをやってくださいね。」といわれていた。そこでレンチをボルトに差し込んで増し締めしようとしたのだが、すでにきっちり締まっていて、微動だにしなかった。とりあえずオーケーだ。
16時29分、出発。
↓ 車- 18.0 km 33 分 県道76号 経由
道の駅 筑前みなみの里
17時02分、到着。ここは以前、筑前町の地域振興施設である「ファーマーズマーケットみなみの里」だったのだが、新たに施設を加えて、2020年4月24日に道の駅「筑前町みなみの里」として開駅した。
道の駅になる前は、こちらに立ち寄ることはほとんどなかった。営業時間外は駐車場もトイレも閉鎖されていたことと、自宅からさほど離れていない施設なので、まだ休憩する必要もなかったからだ。
今回は、珈琲の飲み過ぎ? なぜか急に尿意が高まり、ジタバタしながらトイレを探しているときだったので、ここを見つけたとき迷わず左折。しかも、道から入ったときに何も考えず正面を右折したので、従来からある古いトイレを利用させてもらう形になった。
ぎりぎりセーフ!ようやく落ち着いた。
それにしても、施設の北側の駐車場に、結構頻繁にクルマが出入りをしている。興味をそそられたが、今日は先を急いでいる。17時06分に道の駅を出た。
↓ 車- 14.5 km 29 分 県道77号 and 国道386号 経由
ダイレックス 朝倉店
17時35分に到着。ここは、日田以東に向かう際、だいたい立ち寄る買い出し拠点だ。クレジットカーを1枚持って、店に向かえば、生鮮食料品、肉や魚、惣菜、飲料を初め、旅に必要な藥や日用品も大筋、手に入る。しかも、レジ袋(大)は1枚1円。保冷用の氷も無料で手に入る。お気に入りの店だ! 18時19分、出発。
↓ 車- 42.0 km 1 時間 9 分 国道386号 and 国道212号 経由
杖立温泉街はひっそりと静まりかえっている。視界に入る道路沿いの多くの旅館が明かりを落としていた。いつものように営業をしているのはRショップかじかぐらいだ。
さらに先に進む…。こまつ食堂はやっているだろうか…。
のれんが出ていて、店内の灯りも点いていた。よし、ここで夕食をとることにしよう。
トレーラーを杖立温泉観光駐車場の湯かたば前に駐めて、階段を駆け上がった。
こまつ食堂
19時28分入店。夫婦連れが1組、窓際の席で食事をしていた。
私は中央の席に着いて、女将さんにカツ丼をオーダーした。
間もなく、カツ丼が運ばれてきた。写真を撮って、早速、いただくことにする。
カツはさくっとした歯触りだけど中身はジューシー。たまごは黄身の黄色が濃いように見える。食材にこだわりがあるに違いない。
店主は食事を終えた先客との会話を楽しんでおられた。どうも久し振りに来店したなじみの客らしい。お互いに近況を語っている様子だった。そして、その二入連れを入口の外で見送った後、戻ってきて私に声を掛けられた。
「8時になったらのれんをしまいますが、どうぞお気になさらずごゆっくりお食事なさってください。」
と、心遣い。
「ありがとうございます。でも、私も先を急いでいますので、それほど時間は掛からないと思います。」
さて、食事を終えてご主人に尋ねた。
「カツの肉はどちらの肉ですか? 衣はサクッとしているけど、結構、中身はやわらかくてジューシーですよね。それに、たまごも黄身が色も味も濃いように感じる…」
というと、店主は
「良い物が入ってくるときもあれば、そうでないときもあって…」
などと、謙虚。しかし、その後
「肉は昔から竹田から取り寄せています。」
と答えられた。
この会話をしたときには、竹田市は豊後牛の産地だから牛肉のレベルが高いのは分かる…、だけど、これはとんかつだからなぁ…、なんて頭の中でぐるぐると考えていたのだが、後で調べてみると、なんと竹田市は豚においても「奥豊後豚」「九重高原ハーブ豚」などのブランド豚の産地だったのだ。やはり、そうだったか…。その地域の畜産レベルが高ければ、仮に仕入れた肉がブランドものではないとしても美味しい肉に違いない。
で、店主から、
「これからどちらまで行かれるんですか?」
と問われたので、
「牧ノ戸峠まで行こうと思っています。天気予報を調べたら、気温がマイナス4度まで下がるのに、湿度は90%を越えているので、もしかしたら霧氷か観られるかもしれないと思って…」
というと、ご主人は
「う~~ん、・・・。霧氷は、先日、雪が降った日の翌日の早朝に観に行きましたよ。明日は雲海は出るかもしれませんねぇ~~。」
という返事。今日も明日も良い天気で、放射冷却で気温がマイナス4℃になる程度…。とても霧氷が付くような気象条件ではないらしい…。
まあ、私としては、微かな可能性にかけるつもりで、20時02分にこまつ食堂を出た。
美味しい食事もできたし、こまつ食堂の店主と女将さんの心遣いにも触れることができた。
↓ 徒歩- 600 m 17 分
杖立温泉観光協会の前を通って共同駐車場に戻ると、正面に灯りが灯っている。御湯の駅の足湯だ。ひっそりとした平日の夜だが、足湯だいこんの湯にも歩行湯にも灯りが灯って、旅人がくつろげるように手招きしているようだった。
トレーラーの前を通り過ぎて、さくら橋に上ってみた。
↓ 車- 25.4 km 41 分 国道212号 and 国道442号 経由
牧ノ戸峠第2駐車場
21時00分。牧ノ戸峠に到着。
第2駐車場には一面の残雪。夜空に満天の星…。
そして、周囲の木々の枝には…、氷のかけらも付いていない…。