ふらり旅

ちょっと牧ノ戸散策のつもりが久住冬登山[2日目]久住山・天狗が城・中岳・御池、ほていの湯

2021年1月20日(水)の行動履歴

小国町、竹田市、朝倉市
<徒歩移動> 11.9 km 7時間54分 <車移動> 22.6 km 53分
牧ノ戸峠第2駐車場 7:36
↓ 徒歩- 5.0 km 3 時間 0 分
久住山 10:37~10:46
↓ 徒歩- 1.1 km 59 分
天狗ヶ城 11:45~12:00
↓ 徒歩- 450 m 20 分
中岳 12:20~12:39
↓ 徒歩- 600 m 47 分
池の避難小屋 13:26~13:31
↓ 徒歩- 210 m 4 分
御池 13:34~13:49
↓ 徒歩- 4.5 km 2 時間 36 分
牧ノ戸峠第2駐車場 16:25~17:24
↓ 車- 16.6 km 41 分 やまなみハイウェイ/県道11号 and 国道442号 経由
ほていの湯 18:05~19:26
↓ 車- 6.0 km 12 分 ぐるっとくじゅう周遊道路/県道30号 経由
道の駅 ながゆ温泉 19:38

牧ノ戸峠第2駐車場 

7時36分に、外に出た。雪が結構残っているので、さっそく登山靴にSnow Spikeを装着した。

たしかにグリップが効いていて、滑らない。凍った雪の上を歩くとザクッザクッと少々音が大きいが、確実に氷を掴んでいるという感触。確かに歩きやすい。

第2駐車場の南笠、朝7時40分頃
第2駐車場の北側もガラガラ状態
しかし、第一駐車場はある程度の車が止まっている

今回は沓掛山ぐらいまでぐらいしか上らないつもりだったので、小さなザックに降られることはないだろうけど一応雨具と菓子パン。900㎖のペットボトルにお茶を詰めたものを入れ、後はサングラスを胸ポケットに差し、首にカメラ、右手に三脚を杖代わりにした。

7時47分、さっそく登山開始。

牧ノ戸峠の登山口
牧ノ戸峠から上り初めの登山道
登山道脇の木々の枝 氷はひとかけらもない

7時57分、東屋に着いた。

沓掛山に向かう途中にある東屋

東屋から北方向を眺めれば、雲海に浮かぶ、朝日を浴びた由布岳と鶴見岳、西方向を見れば涌蓋山が見える。空気が澄んでいれば、背振山地や多良岳までもが一望できるようだ。

雲海に浮かぶ由布岳と鶴見岳
西方向に涌蓋山 眼下に牧ノ戸峠第1駐車場が見える

これまでのところ、霧氷なんてまったくない。さてさて…、これでこのまま引き下がる(下山する)訳にはいかないだろう。どこまで行けるか分からないが、もっと上に上ってみよう。

↓ 徒歩- 5.0 km 3 時間 0 分

8時14分、沓掛山展望所から南南西方向を観ると、雲海に浮かぶ阿蘇五岳が見えた。真綿のベッドに横たわる涅槃像。

沓掛山から観た雲海に浮かぶ阿蘇五岳
沓掛山から西千里ヶ浜方向を望む  8時34分
9時17分 休憩して菓子パンを食す
9時33分  西千里ヶ浜付近
星生崎の麓から雲海の向こうに祖母山系を望む

手前左手の山が久住山だ。

そして、ここを下れば昨年11月末にリニューアルオープンした久住分かれの避難小屋

久住分かれの避難小屋  10時02分
久住分かれから観た阿蘇五岳 根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳

山頂間近!雲海はだいぶ薄くなってきた。幻想的な風景だ。

久住山山頂付近から阿蘇五岳を眺める

久住山 

山頂に10時37分到着。

久住山山頂
久住山山頂付近からの長め 空池の向こうに天狗が城 その奥が中岳 左は三俣山
三俣山の手前に硫黄山がある

10時46分、下山開始。しかし、確かこの辺に池があったよな…。遠い昔にそこをまわってから下山した気がする。

マップで調べると、空池の向こうだ。ここからは見えないが、空池の向こうの山陰に御池があるようだ。

せっかくここまで登ってきたのだから、御池を回って下山しよう…。

東千里ヶ浜 右手の山が稲星山 10時58分

久住山山頂から東へ真っ直ぐ進んできたが、御池は見えない。不安になったとき

「ミイケ ミイケバ カライケ カライケ」

(御池を観に行くならば、空池から行け!)と天から声が聞こえたのだ。

ここは下りずに久住分かれの方に戻った。

空池の向こうの窪地に御池がある? 10時58分
空池の向こうの山が中岳? 11時15分

空池の左の道が2つに分かれている。左に行けば山頂へ。右に行けば御池に直接いく道だ。

しかし、最初にこの付近を通ったとき、右に進む道に気付かず、左の道を登り始めてしまった。すると、上から女性が下りてきた。
「こんにちは~、御池はこちらですか?」
と尋ねると、その女性は
「いいえ、こちらじゃないみたいですね~。登らずに行ける道があるようです。」
と答えたのだが、そのとき下の方から登ってくる男性が声を掛けた。
「どっちに行っているの? そっちじゃないよ。」
「何言ってるの。あなたが、さっさと行ってしまうからじゃない。」
夫婦連れだった。
「これは、中岳ですか?」
と、その男性に聞くと、
「いえ、これは中岳ではありません。天狗が城です。でもここからの御池の眺めは良いですよ。そして、向こう側からも御池に下りられます。」
「そうですか。じゃあ、こっちから行ってみます。」

天狗が城へ向かう道 11時24分

ここから、右下を見下ろすと…、一面に氷が張っていて、人が歩いている…。

↓ 徒歩- 1.1 km 1 時間 7 分

右手の眼下には御池が見える 御池の向こうの山が稲星山 11時30分

天狗か城の岩場のところまで上がるとこんな感じ 11時39分

ここまで上がると、稲星山の向こうに雲海が広がり、その向こうに祖母・傾山が見える。そして、右手には先ほど登った久住山山頂が見える。

天狗が城から北側の久住分かれと星生山
星生山の向こう隣にある硫黄山

天狗ヶ城 

11時45分に到着。

天狗が城の頂上 左向こうが中岳 右向こうが稲星山
天狗が城から御池、久住山を望む

12時00分、下山開始。しかし、東側斜面は、下り勾配が激しく雪が解けずに残っていたので、登山靴だけでは滑って危険だ。再度、Snow Spikeを履いて滑らないようにした。この時点では、すでに左右それぞれ、ピンが2~3個ずつ外れて無くなっていた。換えピンは5つしか付いていないので、このペースで取れてしまっては元に戻せない。

まぁ、簡易スパイクだからそもそも登山には不向き。斜面で使用すると、横方向の力が加わり、ピンが意外と簡単に外れて飛んでしまう

小さく収納できて、軽いので持ち運びの邪魔にはならないし、しかも着脱も簡単なので、緊急時用の使い捨てスパイクと認識すれば、利用価値は十分にある。

↓ 徒歩- 450 m 20 分

天狗が城の激しい東側斜面を下りたところ

ここまで来たら、なんとかして、中岳も登っておくべきだろう…。

間もなく中岳山頂

中岳は九州本土最後峰で標高は1791㍍。西斜面は結構ハードだ。

山頂手前から東千里ヶ浜と御池の間にある山小屋を見る
山頂間近の岩場に天然のシェルターがあったが、恐ろしくて入れない

中岳 

12時20分、中岳山頂到着。

中岳山頂
中岳山頂から北方向、三俣山、雨ヶ池越
中岳山頂から西方向、御池と久住山、久住分かれ、肥前ヶ城

山頂に男性のソロクライマーがおられた。熊本市内在住。定年退職後、主に熊本、大分、宮崎の山を登っておられるとのこと。福岡はまだほとんど登っていないそうだ。

今日は瀬の本高原から上がってくるルートで久住分かれ、天狗が城、で、中岳。ここに来たのは初めてらしい。これから御池に下るそうだ。

天狗が城→中岳のルートは私も同じ。西側斜面は結構激しかったので、またそこを下りるとなると少々抵抗がある。かといって、東側ルートは未知の世界。進むべきか戻るべきか…。

ソロクラーマーは先に元来た道を下りていった。

ここで、チョコチップメロンパンを食す

私も西側ルートを戻るつもりだったが、中岳山頂で休憩している間に気が変わった。東側に下りてみることにした。

12時39分、しばらくはなだらかな下り道だったので軽快だった。下から登ってくるグループ登山の人達と出会った。
「こんにちは~」
「こんにちは~~」
「どちらから、登ってこられたんですか?」
「稲星山からです。」
といわれたが、そのときは、どの山のことか分からなかったが…
「こちらから、御池に下りられますかね?」
「ああ、下りられますよ。一旦、稲星山と御池の避難小屋に行く道の分岐まで下りて、また小屋の方に登っていくことになりますが…」
「そうなんですね。途中、ハードなところはありませんか?」
「鎖場がありますね。でも大丈夫だと思いますよ」
「そうなんですかぁ、西側も結構、激しいところがあったんで、こちらに来てみたんですけどね…。」
「気を付けて下りていけば大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます。」
やはり、どちらに下りるにしても、ハードなところはあるんだな。

ここが東側ルートの難所

ここが難所かぁ。道が狭くて段差があり、残雪で滑りやすい。左側に倒れると滑落する。高所恐怖症の私にとっては結構辛い。十分に用心しながら下りていく…。

続いて鎖場
ようやく分岐点まで下りてきた

正面が稲星山。分岐を右に進めば、御池のところの避難小屋。

分岐点
分岐点を右折したら道沿いにロープが張ってある

道沿いにロープが張ってあるのだが、道そのものはローブのどちら側なのか判別できなかった。一応、右側を通ってみたのだが、正解だっただろうか…。

そして、挙げ句の果てにはどれが道かも分からなくなった…。

そして避難小屋を発見 13時23分

↓ 徒歩- 600 m 47 分

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