ぐるっと長旅

魚津市でMagicショー開催?じゃぁ行こう!富山と長野を巡る旅[6日目]道の駅みまきでのんびりと過ごした後、帰路につく

これまでの疲れを癒やすべく、午前中はメールチェックをしたり、これまでの旅を振り返ったり…。外に出たのは、道の駅の農産物直売のコーナーをちらっと見に行ったくらいだ。後の時間はトレーラーの中でゆっくりと過ごした。というか、正直だらだらと過ごした。こういう日もたまには必要だ。

昨日、一昨日と2大イベントが終わってしまい、後は帰るだけ…。少々気が抜けたのかもしれない。

御牧苑で遅い昼食

4 時過ぎに、郷土料理「御牧苑」(みまきえん)で遅い昼食を取ることにした。ここは道の駅みまきの中にある食事処だ。

時間がずれているせいか、店内には他のお客さんがまったくいない。

左奥のテーブルを選び、メニューを見て、浅間小町のカツ丼を食べることにした。蒸し物、味噌汁、お新香付き。

この建物の東側の窓から北方向を眺めると、布引温泉御牧乃湯の右手に浅間山が見えていた。

そして、南方向には大型車駐車場があり、トラックの横でトレーラーが大人しく駐まっているところが見えた。文句も言わずに、じっと待っている姿はなんともかわいらしい。

そうこうしているうちにお盆が運ばれてきた。

カツ丼の豚カツは厚めの豚肉が使われており、豚肉本来のしっかりした旨味があって、美味しかった。味噌汁は本降り酸味を感じさせる赤の強い合わせ味噌で美味しい。そしてお新香は野沢菜。しゃきしゃきとしていてさすがに信州の味だ。ブログ「~おらほの日記~」に御牧苑の新メニューとして、このカツ丼をトップに取り上げ、詳しく紹介されている。食材に東御市産ホエー豚と赤鶏卵「浅間小町」を使ったこだわりのカツ丼だ。

「ご馳走様でした。美味しかったです。」支払いを済ませて店を出た。

それにしてもここ3日間ほど、キャッシュレス決済ができていない。支払はすべて現金のみなのだ。地域性だろうか、クレジットカードはおろか、ハードルが比較的低い思われるスマホ決済ですら、使える店に出会わない。私のようなできるだけ現金を持ち歩きたくないと思う者にとっては、少々残念な気持ちになる。

インタントレーラーに戻り、今度は温泉に浸かることにした。着替えと洗面具を持って御牧乃湯へ

布引温泉御牧乃湯に入浴

食事を終えて店を出た後、今度は道の駅の天然温泉「布引温泉御牧乃湯」を利用した。ナトリウム塩化物温泉。公式Webサイトによると泉温は35.6度。それを41.5度に沸かして利用している。

私が温泉を利用する際は、まず洗い場に行って頭と身体をきれいに洗ってから湯船に浸かることを基本にしている。今回もその手順通り、頭を洗い、ひげを剃り、身体を洗った。そして、ついでに歯磨きをはじめたところで、右斜め上の壁に貼ってある注意書きが目に止まった。「当施設では浴場内での歯磨きを禁止させて頂いております。不衛生と言うことでお客様間のトラブルが発生しておりますし、保健所からも指導を受けております。」と。

歯磨きが不衛生ということで、客同士のトラブルになる?

「湯舟に入る前には、十分に掛かり湯をして、汚れを落とす。」これは最低限のマナーだと思う。だから、私としてはそれをさらに発展させた考え方で「湯舟に入る前に身体を隅々まで洗って…。当然、股間や頭も綺麗に洗い、ひげも剃り、できれば口の中も綺麗に磨いてから湯舟に入る。」これが一番良いことだと考えている。

もちろん、湯舟の中にタオルをつけてはいけないのと同様に、湯舟の中での歯磨きはもってのほかだ。

また、シャワーのかかり方も同様であるが、洗髪したり、身体の石鹸を落とすときなど、シャワーで落とす場合、周囲の人にシャワーのお湯がかからないよう細心の注意を払わなければならない。

もし、かかってしまうと、かけられた相手はそれが綺麗なお湯であっても汚水をかけられたような気分になり、不快に思うだろう。

それと同じだ。口の中をゆすぐとき、その吐き出し方には周囲への配慮が必要だ。必ず排水溝にそっと吐き出して、周囲に汚水が流れないようにすれば問題ないのでは? なぜ、歯磨き自体を禁止するのだろうか…。

しかも、保健所からの指導って、具体的にどんな指導があったのか…。

悶々としながら、まず内湯に浸かった。しかし、浸かると気持ちいい。気分爽快になる。

露天風呂に行くと、湯舟は正方形になっている。地元の方だろうか…、数人での会話が盛り上がっている。向こうには浅間山が見えている。私もいつの間にかその会話に加わっていた。

帰路につく

道の駅みまきを17時半ちょっと前に出発。上田市、長野市を経て道の駅「ぽかぽかランド美麻」に20時ちょっと前に到着。65.9kmを約2時間半で走った。30分ほど休憩した。

さらに6.9kmを約10分間で走って、「サンサンパーク白馬」にきた。20時40分着。こちらは開放感があり、広々とした印象。満天の星空も素晴らしかった。

ここで車中泊しようかとも思ったが…。Googleマップでもっと相応しい場所がないかと探したのが運の尽き。この後、とんでもない事態に陥ってしまう…

知らないことは罪かも!黒菱駐車場を目指して走り出してしまった!

Googleマップで「無料駐車場」を検索すると、下の写真のようにいくつか赤い点が並ぶ。そのうち、左上の赤い点「黒菱駐車場」が目に止まった。

拡大してみると、駐車場はある程度の広さがある。投稿されている写真も美しく、口コミも悪くない。

だったら、とにかく行ってみよう、という気分になった。下の地図はPCでGoogleマップを表示したときの画面だから、スマホで検索した場合と異なっているが、それでも道が続いていて、なんとかたどり着けそうな錯覚に陥る。

でも、それがそもそもの間違い。Googleの航空写真で状況を確認しただけで、安直に出発するのはかなり危険だ!ということが今回の経験でよく分かった。

黒菱駐車場を目指して走っているときのドラレコ映像(YouTube動画)

21時からの約1時間のドライブレコーダー映像(前方のみ)を編集し、途中の一部を早送りにしたが、それでも37分弱の動画になってしまった。

本来ならば15分程度にまとめるのが観てくださる方への配慮というものなのだが、なんせ動画編集については(も?)ド素人なので、今回はこのくらいでご容赦いただきたい。

この黒菱?駐車場探索失敗事件を改めて検証すると…

結論から述べることにする。今回の失敗の一番の原因は、①Googleマップの航空写真で見つけた場所をルート検索しただけで安易に行けそうだと判断し、十分な情報収集作業を怠ったこと。②中部地方の山岳地帯を九州の山の感覚で捉えていたこと。③夜の移動のため前照灯が照らす範囲以外の周囲の状況が掴みづらかった。闇に包まれていてほとんど見えなかったこと。

その3つが主な敗因だと思われる。特に、Uターン地点③のところにあった全面通行止めの標識。11月上旬から6月下旬までの8ヶ月間、つまり1年の2/3が通行不可になるとは、九州では考えにくいこともあって、まったく想定できていなかったし、事前にその情報を掴むこともできなかった。

結果的に私が走ったルートは下の写真の青線部分。

右下から延びている青線がサンサンパーク白馬から走ってきた道だ。ここを出発したのは、21時01分だった。

その都度写真を撮っているわけではないので、ドライブレコーダーの画像で検証する。

まず、最初の失敗。21時11分21秒。(YouTube動画では開始1分33秒後)本来はここで左折をしなければならなかったのだが、交差点を見落として直進してしまった。

本来、最初に左折すべきだったT字交差点

でもこれは、カーナビの左折指示を単に見逃しただけなので、特に問題というわけではない。よくあることだ。

しかし、これをよくあることだとひとことで片付け、反省していないのは、別の意味でかなり問題だとも言える。でも、それを今の時点で掘り下げるだけの時間的、紙面的、精神的なゆとりがないので、今は一旦置いといて、話を元に戻すことにする。

本来曲がるところを曲がらなかった場合、少々やっかいなことになる場合が多々ある。それはどういうことかというと、失敗にすぐに気付いたとしても、なかなかUターン可能な場所が見つからず、相応しい場所が見つかるまで直進する羽目になるからだ。

返って街中のような交差点がたくさんある場所だと、左か右に複数回曲がると簡単に元の道に戻ることができるので深刻化することはまずない。しかし、山の中だと交差点が滅多にないので、待避場があって道幅が広くなっているか、T字でトレーラー毎バックできるスペースがないとUターンは難しい。トレーラーを引いているときの切り返し方法とそうでないときとは、まったく違っていて、極端に難しくなるし、時間もかかってしまうからだ。

21時13分(YouTube 3:24)、①の所でようやくトレーラー毎バックできる場所が見つかった。

Googleマップの航空写真でみた「Uターン地点①」

ほんとはもっと手前でも、Uターン可能なT字はあったかもしれない。しかし、最初は別ルートの再検索に期待していたし、ある程度の速度が出ていると目が悪い私にはT字かどうか瞬時に判断できなかったりもする。

思い返せば、この県道は交通量が極端に少ない。曲がるべき場所を通り過ぎたのなら、即座に一旦、クルマを路肩に寄せて停め、作戦を立てて、再出発する方が良かったと思う。

その場所の実際の映像はこれ↓ 前方はライトで照らされているが、左右は暗くてほとんど見えない。

Uターン地点①のドライブレコーダー画像

①でUターンし、本来曲がるべき交差点を右折した。しかし、そのときカーナビの指し示す方向に向かっていたはずなのに、白馬カナディアンロッジの交差点を直進し、八方駐車場Aの前を通って、白馬国際スキー場の方に上がってしまったのか?

たぶん白馬カナディアンロッジを直進した段階で、カーナビがリルート。発表駐車場Aから国際スキー場を通ってぐるっと回り道で元に戻そうとしたのだろう。

それを私は正規の道と勘違いしたのだと推測できる。

その道を実際に進むと、国際スキー場の下を通る。そこは未舗装の細い道であり、その先には、簡易橋梁がある。そこにたどり着いたのは21時20分過ぎ。YouTube動画では8分12秒地点だ。

真っ暗な中でトレーラーを引いている私にとっては、恐ろしくてとても渡る気分にならなかったので、Uターン地点②でのUターンとなった。

来た道を戻り、カナディアンロッジから左折。いよいよ3度目の正直という気持ちで、黒菱駐車場行きにチャレンジしたつもりだったのだが、まったく想定もしていなかった冬季全面通行止によって、それこそ完全に道が閉ざされ、撤退せざるを得なくなった。

このUターン地点③にたどり着いたのは21時40分過ぎ(YouTube22:56)。YouTube動画を参照願いたいが、狭い・暗い・残雪の3拍子。Uターン難易度最大ランクのUターンだった。

通行止めギリギリまで前進するときにヘッドを少し左方向に向けて停車。その後ハンドルを右にいっぱいに切ってから、バックをするとトレーラーはさがりながらヘッドとは反対方向に尻を向ける。従ってヘッドとトレーラーは直角近くまで折れる。その状態で今度はハンドルを左いっぱいに切り直してから、さらにバックすると、トレーラーとヘッドは90°を保ったまま同じ方向に方向転換しはじめる。そして、適切な位置で小刻みに前進と後退を繰り返すことで、ヘッドとトレーラーの角度を180°の直線に持っていきながら、トレーラーを駐車スペースに待避させる。最終的にはヘッド車が逆方向に向いて、Uターンが完了した。

トレーラーを一旦外すことなく方向転換できたのはまさに奇跡だった。もし、方向転換できずバックのままで下っていくことになっていたら、どれほど時間を費やしたことか…、と、考えただけでもゾッとする。

下りはじめたとき、ホッとすると同時に、気を緩めすぎないよう意識した。道路上には残雪があり、凍結の恐れもある。下り坂では滑りやすい。スピードを上げず、慎重に下っていった。

それにしても、21時半をまわっているこの時間帯に道路上を歩いている外国人が多数いた。送迎バスをバス停で降りた後、それぞれの宿舎に帰っているようだった。夜の闇に浮かび上がる周囲の建物の灯りが、異国情緒を感じさせ、道路を歩く外国人と相まって、まるで外国にいるような錯覚を覚えた。

3回もUターンをする羽目になり、それでも結局、黒菱駐車場には行けなかったのだが、日本離れした不思議な光景の中をドライブできた貴重な時間だったと思う。

道の駅白馬には22時10分頃、到着した。

大型車の区画にヘッドと繋いだままでトレーラーを駐め、コーナーステディをセットしたら、そのまま、トレーラーに入り込み、ベッドで就寝した。

<後日談>

浴場での歯磨き問題

Yahoo!知恵袋にも投稿があり、公衆浴場での歯磨きを不快に思う人が一定数、おられるようだ。

理解できる理由としては「吐き出した汚水が自分の方に流れてくるとブルーな気持ちになる。」「混雑している洗い場を、歯磨きまでして独占し続ける。」などがあった。確かにこれは問題だが、これらには別の要素も含んでいる。

確かに吐き出した汚水が自分のところに流れてきたらブルーな気分になるというのはよく分かる。吐き出した汚水だけでなく、タオルの石けん泡やシャンプーの泡が飛んできた場合にもブルーな気分になるので、それはお互いにかけないようにするというマナーで守られているはずだ。

それをタオルの石鹸あわやシャンプーが隣人にかかる恐れがあるので、洗髪も身体洗いも禁止!とはならない。当たり前だ。入浴はリラックスのためでもあるが、その前に身体を綺麗にするという目的があるからだ。だから、歯磨きしてもそのすすいだ汚水が他人の方に流れないよう注意し配慮するのは当然で、それがマナーだと思うが、歯を磨くこと自体を禁止してしまうのはやり過ぎだと思う。

また、吐き出した汚水が自分のところに流れてくるのなら、歯磨きだけでなく洗髪や身体の泡も流れてきているのではないか…、そうならば洗い場の構造の問題?施設の問題?であるかも。そして、混雑している洗い場を「歯磨きまでして長い時間、占有している」というのは、歯磨きしてもちゃちゃっと占有時間を短くすればいいわけで、歯磨き自体の可否ではない。

さらに読み進むと、それ以外の歯磨き反対意見には、「生理的に許せないから」「歯磨きは人前ですることではないから」「風呂で歯磨きは習慣にないから」などと個人の感覚や習慣を基準にした価値観の強要であったり…。もっと凄いのは具体的理由なく「マナー違反だから」と個人の感覚で断罪しているものもある。

もちろん、今のところ「周囲への配慮があれば、洗い場での歯磨きは気になりません。」「歯ブラシも普通に販売してあるので良いのではないですか。」など肯定する意見も少なからずある。私は今のところこの立場に立っている。

どうもこの問題、浴場での歯磨きが良いのか悪いのかではなく、個人の感覚や考え方の違い、文化や習慣の違いをどれだけお互いに受容しあえるか、許容し合えるのかの容量が低下してきているという別の問題ではないだろうか。

黒菱駐車場をGoogleマップの航空写真3Dで見てみた

後日、改めて「黒菱駐車場」への林道を単なる航空写真の平面図ではなく3Dで見てみると、その激しさがよく分かる。あのときは無知だったが故の安直な見通しに基づく行動だったと改めて思い知る。

でも、この地方の風景を白馬アルペンリゾート『八方尾根・岩岳・栂池高原』のWebサイト「八方尾根トレッキングレポート」などで見れば見るほど、もう一度訪れたい、黒菱駐車場探索に再度挑戦してみたいとの気持ちが湧き上がる。できれば今年の10月までにリベンジを果たしたい!

というか、白馬村に八方駐車場が複数あるではないか。そのうちのいくつかは収容台数が多く、大型バスも駐車できて、トイレも完備している無料駐車場である。前述のWebサイトにも駐車場情報はあるし、「登山口ナビ」八方山で検索すると詳しい駐車場情報が得られる。これを初めから知っていれば、道の駅白馬まで戻らずとも、この外国のような雰囲気の白馬の地で、しばし、ゆっくりと過ごすことができたのではないだろうか…。そう考えると、ますます思いが強くなる。林道が今度、冬季全面通行止になる前に、もう一度ここを訪ねたい。八方尾根のトレッキングを計画に含めて、ここの自然を満喫するぞ!

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