ぐるっと長旅

ロケット打ち上げ見学のために内之浦へ[7日目/最終日]せかいのごはんや、高森ツリーハウスを通って、福岡へ

さあ、最終日だ。まぁ、厳密にいえば明日の午前中までに福岡に戻ればいいので、最終日とはならない可能性もある。しかし、有料道路を使わずにノンストップで走っても、ここから福岡まで戻るのには7時間かかる。

休憩も必要だし、どこかに寄って、何かに出会う時間も必要だ。ということは、今日一日の時間で足りるか足りないかは、何に出会い、それにどれだけ時間を掛けたかにも依るが、余裕がないことだけは確かだ。時間を気にするのは、ふらり旅にはそぐわないが…。後ろが迫ってくると無視のできない要素になってしまう。

2021年7月23日(金)の行動履歴

鹿児島県、太宰府市、熊本県、その他 1 個の地域

<車移動> 300 km 8時間16分
道の駅 フェニックス 8:53
↓ 車- 13.1 km 18 分 国道220号 経由
㈱九州エナジー 宮崎南バイパスSS 9:11~9:19
↓ 車- 47.2 km 1 時間 33 分 国道10号 経由
エネオス 川南SS 寿石油(有) 10:52~10:57
↓ 車- 15.6 km 33 分 県道302号 経由
東都農駅 11:31~12:09
↓ 車- 2.9 km 7 分 国道10号 経由
せかいのごはんや 12:16~15:09
↓ 車- 2.6 km 7 分 国道10号 経由
東都農駅 15:16~15:42
↓ 車- 16.8 km 35 分 国道10号 経由
宮崎三菱自動車日向店 EV充電スポット 16:17~16:55
↓ 車- 36.3 km 38 分 国道10号, 宮崎区間/東九州自動車道/国道10号 and 九州中央自動車道/北方延岡道路 経由
道の駅 北方よっちみろ屋 17:32~17:49
↓ 車- 47.8 km 1 時間 4 分 神話街道/国道218号 and 国道325号 経由
高森ツリーハウス 18:53~19:13
↓ 車- 22.5 km 44 分 県道40号 経由
池山水源水くみ場 19:57~20:12
↓ 車- 3.2 km 12 分 やまなみハイウェイ/県道11号 経由
瀬の本レストハウス 20:23~20:45
↓ 車- 39.2 km 1 時間 1 分 国道442号 and 国道212号 経由
コスモ石油販売(株) セルフステーション元町 21:46~22:01
↓ 車 - 52.5 km 1 時間 22 分 国道386号 経由
トレーラーの月極駐車場 23:24~23:55
↓ 車- 350 m 3 分 下大利1788号線 経由
自宅 23:58

道の駅 フェニックス

昨日は早めに休んだお陰で、今朝は6時頃に目が覚めた。周りは既に明るくなっている。トイレに行った序でに、目に付いた道の駅内の遊歩道、階段を上ってみた。

下のGoogleマップ航空写真で説明するならば、まず黄色の①のルートでAの展望所まで上がってみた。

Googleマップ航空写真3D
Aの展望所からの眺め  6時31分

51段の階段を上ると、 展望所Aに到達できる。

展望所Aから道の駅の駐車場を眺めると、キャンピングカーの駐車割合が高いようにみえる。昨夜はもっと多くの人達が集まっていたような印象なのだが…。夜が明けるまでに出発したようだ。明らかに台数が減っている。

ブーゲンビリアが咲いていた

さらに黄色の道②を上がって、展望所Bに登ると…。

黄色の道②はこのような階段。

124段の階段だ。先ほどとは違って、一段の幅が広いので、124段124歩で上るのは非常に難しい。チャレンジしても良いと思うが、雨上がりや朝露に濡れているときにはやめた方が良い。苔が生えていて、滑りやすくなっている場所がある。

Bにある展望所からの眺め  6時38分

ここからだと、南側の駐車場から海まで広範囲を一望できる。

Bの展望所の様子  6時39分
Bから階段を降りて、Aの展望所に戻ってきた。   6時43分

さて、トレーラーに戻って、この風光明媚な場所で、寛ぎながらパソコン作業を行った。旅の記録をまとめるために、走行ルートを記録し、写真を整理する。そして、コメントをまとめる。まだ慣れていなくて時間がかかる。これって、続けていると処理時間は短縮できるようになるのだろうか…。甚だ疑問だが…。

(実は、この道の駅のGoogleマップ航空写真3Dを確認したのは、今回の旅を終えたあと。なので、滞在中は道の駅から国道を渡ったところに展望デッキがあることにすら気付いていなかった。残念なことだ。

C展望デッキの眺めを味わって、出来れば、遊歩道を歩いて、D鬼の洗濯岩まで歩いて見たかった。

でも、こんな経験は今回に限ったことではない。旅のスタイルが基本的にふらり旅。今回がダメだったら、次回に是非…。これでいい…。)

そろそろ出発するとしよう。

8時53分、出発。

↓ 車- 13.1 km 18 分 国道220号 経由

㈱九州エナジー 宮崎南バイパスSS

には、9時11分に到着。ここはエネキーが使えるセルフスタンド。しかし、レギュラーの単価がリッター160円だった。なので、とりあえず10㍑だけ入れた。9時19分に出発。

↓ 車- 47.2 km 1 時間 33 分 国道10号 経由

エネオス 川南SS 寿石油(有)

には、10時52分に到着。ここもセルフスタンド。レギュラーの単価は、157円だった。やはりまだ高いと思ったので、またもや10㍑だけの給油にしてしまった。

しかし、なんとここの精算機はスロットル付き。給油後にスロットルがまわって、絵柄が揃って、8円引きの当たりが出た。何と単価が149円になったのだ。え~~っ!これが出ると最初から分かっていたら満タン給油したのに…。

スロットルの結果によって、給油量を調整できたら良いのにな。でも、そうすると当たりが出るまで、何度もチャレンジできる人が出てきて、スタンド側に負担を掛けるし、他の客への迷惑をかけることにもなりかねない。

う~~む、難しい問題だ。こんな値引きサービスはあっても良いと思うが、満タン給油ばかりをされる方にとっては嬉しいシステムだ。

結局、博打の類いはこんなものだと、受け入れた。

10時57分に出発した。

そして、海岸に近い道を走ろうと県道302号線に入ったところ、高架線の上に太陽光パネルがずらっと並んでいる場所があった。そして、しばらく走っても、ずっと続いている。これって、いったい何?

看板には国際鉱業グループ宮崎ソーラーウェイ株式会社とある。

↓ 車 – 15.6 km 33 分 県道302号 経由

東都農駅

着いた。11時31分だ。無人駅で、駅舎もないが、駅前には広めの駐車スペースがある。ここからもソーラーパネルの並んでいる高架橋をみることができる。

これは、調べてみるとリニアモーターカー実験線の跡だったのだ。

2011年2月から国際航業グループが実験線の軌道上方に太陽電池パネルを並べることでメガソーラー太陽光発電所として利用している。「都農第1発電所」は検証用に作られた太陽光発電所で太陽電池パネル442枚、総出力50kW。3種類の太陽電池パネルを使いそれぞれの発電効率を調べた。その結果を基に、CIS系(カルコパイライト系)太陽電池を採用した太陽電池パネル12,520枚、総出力1,000kWとなるメガソーラー「都農第2発電所」が作られた。都農町側の3.6kmを用いた世界でも稀な細長いメガソーラーとなっている。

Wikipedia「リニア実験線

この記事によると、宮崎実験線でリニアモーターカーの走行実験が行われたのは、1977年7月(予定の全線開通は1979年8月)から1996年まで。その後は1998年から東北大学お研究グループによるエアロトレインの実験にが行われていたそうだ。実験船場に太陽光パネルが並べられたのは、2011年2月から。都農町側3.6kmの区間を用いて、太陽光パネル 12,520枚を縦列に配置し、世界でも類を見ない形状のメガソーラー発電所「都農第2発電所」となった。

東都農駅の歩道橋上から見た南側の風景
国際航業グループ 宮崎ソーラーウエイ株式会社の看板がみえる

こうそうしているうちに、東都農駅11時44分発の上り延岡行き普通列車が入構してきた。国鉄713系電車だ。そして、出発していった。

次にやってきたのが、JR817系電車。下り11時52分発の宮崎空港行き普通列車だ。

さて、次に列車が来るのは12時43分だ。クルマに戻って、食事ができる場所を探そう。

スマホのGoogleマップで、「カレーラース」と入力して検索すると、評価が5.0のせかいのごはんやがヒットした。ネーミングもロケーションも独特な世界観がありそう…。よし、ここに行こう!しかし、Googleマップに掲載されている URLに接続するとfacebookに繋がり、そこには、現在休業中だとある。だた、その情報は新しくないので、現在の状況が掴めない…。

電話してみることにした。Googleマップに掲載されている携帯電話番号に電話を入れてみた。すると、男性が出られた。

「もしもし~、せかいのごはんやさんですか?ちょっとお伺いしますが、今日は営業されていますか?」
「あ~、今はコロナの関係で、前日までに予約を入れて頂く形にしていまして…。」
「あら、そうなんですねぇ。実は私、キャンピングトレーラーを引っ張って旅行しているんですけど、Googleマップでカレーライスを検索したら、そちらがヒットしまして、中身を見たら是非お伺いしたいと思ったのですが、前日までに予約が必要だったんですねぇ~。」
「ええ、実際にはそうしていますが…。ちょっとお待ちください。何かできるものはないか聞いてみますので…。」

きっと奥さんに聞いてくれているのだろう、何か出来ないかと…。1分ほど待った…。

「セットは出来ないのですが、単品なら2,3出来るようなんで…。それでもよろしいですか?」
「もちろんです。すみませんねぇ、是非、宜しくお願いします。」
「それで、トレーラーってどれぐらいの大きさですか?」
「ヘッド車とトレーラーで車2台分程度、10㍍ちょっとですかね。」
「今、どちらにおられますか?」
「東都農駅の駐車場です。」
「それでしたら、そこでお待ちください。店が山の上にあって、道が狭いので、たぶんトレーラーは入れないんですよね。なので支度して、こちらからクルマで迎えに行きますので…。」
「そうですか。わかりました。じゃあ、宜しくお願いします。」

といって、電話を切った。でも、考えてみると、迎えに来てもらうということは、帰るときにも送ってもらうことになってしまう。それに道が狭いとはいえ、ヘッド車1台なら通れるはず。自分で行く方が良いのではないか?

ということで、再度、電話した。すると、また先ほどの男性が出た。

「先ほど電話した者です。もう、出られましたか?」
「いえ、まだですけど、もうすぐ出ます。」
「あっ、それならよかった。実は自分の車で行こうと思いまして…。トレーラーはすぐ外せるので、外してここに駐めておけばいいので…。」
「場所はわかられますか?」
「Googleマップで検索していますので、たぶん大丈夫でしょう。それに、帰りも送ってもらうのは申し訳ないんで…。」
「いえ、それは構わないんですけど…。じゃあ、そうされますか? 分かりました。気を付けてお越しください。」

電話を切って、早速、切り離し作業に入った。アウトリガーを接地し、ヒッチポールカプラーにも鍵を掛けた。

12時09分に移動開始。

↓ 車- 2.9 km 7 分 国道10号 経由

せかいのごはんや

には、12時16分に到着した。

国道から右折するところにワイン樽の道案内がある。そこを入って民家の間を進むと道は段々狭くなり、建物もなくなる。そのまま、狭い道をぐんぐん登っていくと、せかいのごはんやの看板が…。その先を右に入ったところが駐車スペースだ。もちろん、アスファルトなどはなく、ちょっとした原っぱだ。フラットにもなっていない。区画もないので駐め方は自由。

その先の小さな建物?が、レストランのようだ。せかいのごはんやというスケールのデカいネーミングの割には、こじんまりとした質素で手作り感溢れる建物だ。

建物に向かって歩きながら、「こんにちは~~」と声を掛けると、ご夫婦とこども達ふたりが迎えてくれた。店内に入ると、テーブル席が2つ。右手が厨房になっている。

奥の座席には、ご主人とこどもたちが、奥さんは厨房におられたので、私は入口側の座席に座った。

早速、キャンピングトレーラーでの旅の話が始まった。今回の旅やこれまでの旅も…。そして、ご主人からはご夫婦それぞれがオーストラリア、ニュージーランド、南米に働きながらの滞在した経験談などを話してくれた。

今日は、お休みだったところに、押し掛けた形なので、メニューは限定されていて、しかも単品のみだ。奥さんから2種類提示され、ポジョ&モレのカレーをオーダーした。

奥さんがカレーを準備してくださる間を利用して、ご主人が敷地内の建物を案内してくださるというので、外に出た。

駐車場の向かいにある建築中の建物はかなり広く、多目的室のような装いだ。建築資材もあれば、こども達のおもちゃもある。

建物の入口側から中を見る
左手方向に視線を移すと…
建物の向こうは、今のところ資材置き場になっている模様

そろそろ、料理が出来上がっているかも…。食堂に戻った。

カレーソースはポジョ&モレ。ポジョはスペイン語でチキンのこと。モレはカカオのソースだ。ご飯は酵素玄米に小豆を入れて炊いたものだ。単品といえども小皿が付いていた。

ポジョ&モレのカリィ

「それでは… いただきます。」

辛さはどれくらいか…。軽くスプーン一杯分を口に運ぶ。スパイスは感じるが、辛味はそれほどではなく、返って甘味やコクのある旨味が口の中にさっと広がる。そして、あとで追いかけてくるように、じわっと辛味がやってくる。それでも、適度な辛味で、決してキツすぎない。

まぁ、はっきり言って、美味い!

「私たちも、食事させてもらっていいですか?」
「あっ、まだだったんですね。もちろんです。気が付かずに、自分だけ、さっさと食事してすみません。」
「いいえ、とんでもありません。じゃあ、失礼して…。」

こども達の食事が運ばれてきた。そして、お父さんも一緒に食べ始めた。

新型コロナが起こる前は、高森だったか高千穂だったか、あれ、五ヶ瀬だったかなぁ、その辺りに住んでおられる大工さんが、ここの建築に協力してくださったそうで、その方の指導のもとに若者達が数人集って、建築に参加してくれたそうだ。韓国から来てくれていたグループもあったようだ。しかし、今はコロナが終息するまで一旦、中断していて、それぞれ帰省しているそうだ。

ご主人の名前は、長江一敏さん、この仲間達からロトと呼ばれているそうだ。

その大工さんの息子さん一人だけは、今でも上にある建物に住んでいるらしい。

「食事後にお時間がお有りなら、他のところも観ていってください。」
と言ってくださったので、お言葉に甘えて、見学させてもらうことにした。

ワイン樽をくりぬいて作られたお風呂

こちらの建物は、ロトさんの研究室兼実験室兼事務室兼作業部屋。ロトさんは日々、微生物や酵母の発酵その他について研究しておられるようだ。私も後日、その研究成果のひとつを検証させてもらった。素晴らしかった。

その部屋の奥に別室があり、ここはゲストルームとしても使用されている。インターネットでも予約できるようだが、Googleマップに掲載されているロトさんの携帯番号に直接電話する方が、状況その他の詳細情報やお得情報が得られる可能性が高い。

ロトさんの研究室であり実験室であり事務室であり作業部屋
ゲストルームの入口
酵母発酵の研究材料

そして、屋根付きの野外イベントスペースとして使っていた建物は、去年の台風により屋根が崩落した。しかし、スタッフが帰省しているので、そのままになっている。

こちらは、バザールの会場となる建物を建設中だったのだが、これもコロナの関係で、現在、建設芋作業を中断していた。

バザール会場としてドーナッツ型の建物を建設中だった。今は中断している。

さらにもう一段上に上がったところが、ロトさん達の土地の中で標高が最も高い場所になる。

下の写真に写っているのは、その高台から西北西の風景、隣家の土地だ。ここも相当広そうだ。最近、草を刈って整備されたばかりだそうだ。隣も何かを始めるのだろうか…。ロトさんも興味津々な面持ちで眺めていた。

隣家の土地

下の写真は、その高台から北東側を見た風景。一段下に見えるのがバザール会場として建設中断中の建物だ。そして、その向こうは、今日はもやがかかっていて見えないが、晴れ渡った日ならば、都農町から日向市にかけての海岸線が一望できるらしい。

高台から北東方向の見晴らし

さて、高台からの眺望を楽しんだので、下の食堂にもどろう。

リニア実験線で使われていたシェルター

軽量で頑丈なので譲り受けて、資材置き場として再利用しているとのこと。

烏骨鶏の放し飼い 
オーガニックコーヒーを注文した
せかいのごはんや 店内の様子 私が座った丸テーブル席 カウンター越しに厨房がある
そして、厨房の反対側 もうひとつの丸テーブル席

ロトさんは2001年に起こった9.11の同時多発テロをみて、世界観が一変したと…。ツインタワーに航空機が衝突して、高層ビルが崩れ去った。世界の流れが大きく変わったと認識したそうだ。2011年に起こった福島第一原発事故のときもそうだった。何重もの対策を施していて絶対安全と言われていた原発が、地震と津波でメルトダウンを起こし、計り知れない甚大な被害をもたらした。

現代文明の脆さと仮に多少お金があってもどうすることも出来ない無力さ痛感させられたそうだ。発展途上国をバックパッカーとして旅したときも、食料品店が全くない地域ではお金より、食料と水の方が必要だった。そういった経験から、できるだけ現代文明に頼らない、自然の中で暮らす自給自足の道を模索。食料も電気も水も建物もできるだけ自前で、あるいは仲間達と力を合わせて作り出す。そういった生き方を目指すようになった…。素晴らしい生き方だ。

奥さんが出産するときには、お店は半年ほど閉めるそうだが、遊びに来るのは大歓迎だと言ってもらった。都農町を通るときには是非立ち寄って、ここに集う人達と繋がりたいし、許される限りに、このご夫妻家族とこの施設の今後の発展に関わっていくができればと願っている。

このせかいのごはんやさんは食事だけでなく、生き方の原点を見つめ直す時間も提供してくれる場所だった。そのうえ、お土産までいただいた。

15時09分、ご家族に見送られながら、ここを出た。

↓ 車- 2.6 km 7 分 国道10号 経由

東都農駅

に到着したのは、15時16分。

東都農駅駐車場からホーム方面の眺め

トレーラーを連結した。そして、これまでの出来事を短時間振り返った。

15時42分、出発。

↓ 車- 16.8 km 35 分 国道10号 経由

宮崎三菱自動車日向店 EV充電スポット

には、16時17分に到着した。 ここの急速充電器は休業日でも利用できるように充電車の駐車区画が外にある。しかも縦に2台分ぐらいのスペースもある。なので、アウトランダーの充電口が左側にあれば、トレーラーを牽引中でも頭から突っ込んで、そのまま充電器に接続することが可能だ。しかし、実際には充電口は右側。だとすると、バックで停車することになるのだが、そうするとトレーラー一台分、充電口が充電器から離れてしまって、コードが届かないのだ。残念だ。

一般のガソリンスタンドは、給油機が複数あり、給油口がどちらにあっても対応できるようになっている。しかし、充電器は、ほとんどの場所で1つしか設置されておらず、充電口をそれに合わせて停車させるしかない。

アウトランダーの充電口が左右どちらにでも付いていたらいいのに…。

そんなことを言っても始まらないので、ウルトラC(既に廃語?)を使う。アウトランダーを構内に侵入させ、青色の位置に停車させる。すると、充電口が右側になって簡単にケーブルが届くのだ。他の店舗で教えてもらった裏ワザだ。

これを応用して、ここでもやってみた。上手く繋げられそうだ。クルマを駐めて、三菱のスタッフを探しにいった。この形での充電を認めてもらうためだ。

従業員がおられたので、事情を話した。すると…。

「そこに駐めると、他のお客さんが、駐車場に入れなくなるんですよね。」
「あらら~、そうだったんですか…。じゃあ、ダメですね。何かいい方法はないでしょうか?」

確かに、正面の道路側へは、ポールが立ててあり、表からの侵入は出来ないようになっている。休業日のセキュリティの関係だろう。したがって、お客様駐車場への侵入も、緑の線を通って、入ってくる形なのだ。つまり、青色にトレーラーを駐めると邪魔になるのだ。

「まぁ、でも、充電をすぐに始めてください。他のお客様が来られないうちに…。もし、来られたら、そのとき考えましょう。」

スタッフはそのように言ってくれた。充電時間の30分間に他のお客さんが来られた場合は、一旦中断して、道を譲ればいいのだ。場合に依っては、その時点で出発しても構わない。ここは、スーパーマーケットのように次々にお客さんが出入りするような店舗ではないのだ。スタッフの柔軟なアドバイスに感謝した。

店舗に入ったら、パソコンを出して作業しながら30分過ごすのが、いつもの倣いだが、今日はそれに加えて、他のお客さんの車が入ってくるかも意識した。店内はガラスが多く、明るい開放的な空間だ。

感じのいい女性スタッフが飲み物のサービスをしてくれた。こちらの店舗はメニューはなく、お茶とお菓子がていきょうされているようだ。夏は、冷たいお茶のようだ。

店内

幸いと言っては、店舗に申し訳ないが、充電中に他のお客さんは来なかった。30分間の充電を済ませ、16時55分に出発した。

そして、延岡の市街地を避けるために門川ICから東九州自動車道へ入り、延岡JCTから中央自動車道に移った。ほとんどの区間が無料区間のため、通行料は、中型車で250円だ。

↓ 車- 36.3 km 38 分 国道10号,宮崎区間/東九州自動車道/国道10号 and 九州中央自動車道/北方延岡道路 経由

道の駅 北方よっちみろ屋

には、17時32分に到着した。ただ激しい雨が降っていて、売店に移動するのを躊躇った。しばらくこのまま待機するか…。それとも、次の道の駅まで走るか…。3分ほど待っていると、雨が小降りになった。今だ!クルマを降りて、井入口まで小走りで移動した。

店内は、こんな感じ…。

明るい店内で、ポップに統一感があり、商品についての関連情報がわかりやすく説明されている。

小松菜、ニラ、ネギ、なす、ミニトマトなどを買って、クルマに戻った。クレジット決済できるのが助かる。17時49分に出発。

↓ 車- 47.8 km 1 時間 4 分 神話街道/国道218号 and 国道325号 経由

高森ツリーハウス

18時53分、通りがかりに不思議な建造物が目の前に現れた。何じゃこれは!!!

アニメの世界に迷い込んだような、半端ない大きさのツリーハウス。いったい誰がいつ頃建造されたのか…。

クルマを路肩に寄せたあと、バックで敷地内にある道に停車させた。そして、降りて、ツリーハウスを見学した。

路肩に駐めたクルマを降りて、ツリーハウスに向かっている途中
建物の中心にそびえる巨木 これが御神木だった木なのか?
もうちょっと右側から見てみると…
反対側にまわって…
更にまわって、道路の方から
ツリーハウスの下に行ってみる
あちこちに延びる空中廊下
柱も梁も、丸太がふんだんに使われている。しかし、廊下の板はなくなっている。朽ちたのか?
こちらの廊下には、しっかりとした板がはってある。
道路側から全体像を見る。
やや左側
クルマはこんな風に駐めていた。

ネット上には、気になる情報も出ている。しかし、このときには、何も知らずに、この建造物に驚き、感動した。まさに芸術作品だ。改めて思う。この制作者は、その後どうされているのか…。すでに造られて20年ほどが経っているようだが、今後はどうなるのか…。ただ朽ちていくのを待つのか…、取り壊されるのか…。

さすがに夏至の直後とは言え、19時13分にもなると、周囲は段々と暗くなり始めた。さあ、先に進もう。

帰る前に天然水を確保すること。そして、もうひとつ気になるのは、ガソリンの残量だ。

↓ 車- 22.5 km 44 分 県道40号 経由

池山水源水くみ場

に到着したのは、19時57分だった。間もなく真っ暗闇になりそうなぐらいの薄明かりの時間帯だ。

自宅で料理に使う天然水を、今回はここで調達する。20㍑水タンク1つと10㍑水タンク2つ。それにペットボトル数本に水を汲んで帰る。

池山水源水汲み場の水汲み口は4箇所ある。そのうちの2つを使って、給水していると、普通車が1台やってきた。こんな時間に水汲みをする人もやっぱりいるのだと、自分のことを棚に上げて、そう思った。

女性ふたりの親子連れだと思うが、それにしてもお母さんは若く見える。でも、姉妹ではないだろう…。まぁ、それは置いといて…。

熊本市内から来られていた。それほど頻繁にではないが、ときどき水を汲みに来るそうだ。今日は、蛍見物を兼ねているそうで、この上で見ることができると教えてくれた。

上というのは、池山水源周りの川の事だろうか? それにしても意外だ。7月の終わりなのに、まだ蛍が飛ぶとは…。

給水が終わったと、水汲み場の上の駐車場を通ってみたら、確かに数台のクルマが停まっており、何組かの人達が喋っていた。この人達も蛍見物なのか?

蛍は確かに気になったが、それよりも、駐めづらさと帰宅時間が気になって、そのまま駐車場を素通りしてしまった。20時12分の出来事だ。しかし、その後に見に行かなかったことを後悔し、しばらくうじうじとその感情に苛まれる。パッと決断できないところと切り替えが遅いところは何とかしないと…。

↓ 車- 3.2 km 12 分 やまなみハイウェイ/県道11号 経由

ガソリン残量が気になる。エンプティサインはすでに点灯している。最初のサインが出るのは、残量が7㍑になったときだと記憶している。と言うことならば、燃費が8㎞/Lだとしても、50km程度。2段階目のサインが出たら3㍑なので、20㎞ちょっととなる。

この時間で給油できる場所は、小国町にはありそうだが、日田市の方が確実だ。ただ、エンストは避けたい。そこで

瀬の本レストハウス

でm休憩を兼ねて充電をすることにした。20時23分に到着

ここから、日田市街までは基本的に下り坂。60%程度充電しておけば、電気走行を組み合わせて、何とかなりそうな気がした。

20時45分、出発。

↓ 車- 39.2 km 1 時間 1 分 国道442号 and 国道212号 経由

コスモ石油販売(株) セルフステーション元町

には、21時46分に到着した。タイミングによっては、スマホアプリで値引きがあるのだが、今回は残念ながらそうではなかった。しかし、楽天ポイントによる値引きが可能。また、ここの素晴らしいところは、ゴミ箱が設置されているところだ。長旅をするときに、ゴミを引き取ってくれるスタンドはありがたい。

22時01分に出発。

↓ 車 - 52.5 km 1 時間 22 分 国道386号 経由

トレーラーの月極駐車場

には、23時24分に到着した。

切り離しをして、アウトリガーを設置したあと、トレーラーの中の荷物をヘッドに移し、軽く整理整頓を行った。特に、冷蔵庫の中にあるものをすべて持ちかえらなければならない。

23時55分、出発。

↓ 車- 350 m 3 分 下大利1788号線 経由

自宅

には、23時58分に到着。今日は、疲れたので、最低限の今日中に運んでおかなければならない荷物だけを部屋に運んだ。 それでも2往復分ぐらいある。水缶の大きいやつは、翌日回しだ。

一週間の長旅が終わった。残念ながら、今回の主目的だった観測ロケットS-520-31号機の打上げ見学は果たせなかったが、それに替わる様々な出会いと経験をさせてもらった。初めて訪れた興味深い場所や美しい景観もさることながら、それぞれの地で出会った人々、挙げれば、きやま食堂のおふたり、山元精肉店の親子、国分のTさん、お食事処さくらのHさん夫妻、せかいのごやんやロトさん夫妻…。今後も近くを通った際は、是非お会いしたい。

《後日談》

2021年7月25日付で、 観測ロ ケットS-520-31号機の打上げ日時が発表された。打上げは、27日((火)5時30分。その日に予定通り打ち上げられて、実証実験も無事に成功したそうだ。よかったよかった。

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