ふらり旅

ちょっと牧ノ戸散策のつもりが久住冬登山[3日目]清滝・籾山八幡社・長湯の温泉と湧水

くずろ谷湧水

13時43分に到着。ここは県道209号線沿いにある飾りっ気のない湧水。しかし、Googleマップの口コミも概ね高評価で、ファンも少なからずおられるようだ。

ここの路肩は広くなっており、クルマは4台分ほどの駐車スペースがある。

コップで味見をした後、ここの水を20㍑と10㍑の水タンク、および残りのペットボトルに詰めた。

くずろ谷湧水

気付けば、13時56分にもなっている。一旦、道の駅に戻って、昼飯を食べるところを探そう。

↓ 車- 1.4 km 4 分

道の駅 ながゆ温泉

くずろ谷湧水から道の駅まではさほど離れていない。あっという間に戻ってこられた。

すると、トレーラーの右斜め前、つまりヘッド車を駐める右側の区画に軽ワンボックスが1台駐まっていた。しかも、向きは私と反対向き。だから、私が隣に駐めると、運転席への出入りがかぶってしまう。

その軽ワンボックスの後部スライドドアが開けられていて、様々なキャンプグッズというか、生活グッズが、垣根と駐車区画の間に並べられていた。直感的に車中泊の旅人だと認識した。

それにしても、運転席同士が同じ側になっていて、しかも間が狭いので気になる…。でも、間を広くすると、私の車が今度は左側の区画にはみ出してしまう。

困ったものだ…。

ドアの開け閉めには注意を要するが、出入りができないわけではない。ぶつけて傷を付けないように用心深く開けて、一旦降りた。そして、そのおじさんに声を掛けた。
「今日は泊まりですか?」
と聞くと
「泊まり。お宅は?」
と返ってきた。
「昨日から泊まっているんですよ。今日はこのまま泊まるか、帰るか、まだ決めてないんですよね~。」
「どちらから?」
「大野城市。福岡です。そちらは?」
「熊本。」
聞くと、熊本市内在住だが、長湯温泉に来たら一週間ほど道の駅で車中泊しながら、各家庭を廻り置き薬を確認・販売してまわるのだそうだ。今回駐めている場所が定位置だそうだ。
「そうですか、ならば、こんなに狭くては出入りが大変ですよね。20㎝ほど広げますかね~」
「いや、そのままでも良いよ~」
「いいえ、ちょっとだけ広げますね。」
そう言って、ヘッド車を少し左にずらした。
「ところで、今からご飯を食べに行くんですけど、この近辺で、美味しい定食屋とかをご存じないですか?」
「うーん…、ないなぁ…。あ、ここから道に出て左に数分歩いたところに…、おがた食堂というところがあるけど、そこかなぁ」
「やっぱり、そうですか。一応、目星は付けていたんですよね。じゃあ、そこに行ってみます。」
と言って、置き薬のおじさんと分かれ、おがた食堂に向けて14時02分に歩き出した。

↓ 徒歩- 800 m 10 分

おがた食堂 

14時12分。店の前に到着。のれんが出ているので営業中のようだ。

緒方食堂は鮮魚店直営

店内にお客さんはいなかった。女将さんが出てきたので、食事ができるか確認した。大丈夫だった。

座った席の正面にメニューが掲げてある。刺身定食、魚煮付け定食、焼魚定食それに続いて丼物、カツカレー、カレー、焼きそば、焼きめし、ちゃんぽん、野菜炒め、うどん類…と続く

口コミではちゃんぽんを勧める声を多く認められたが、お腹が空いている。ある程度ボリュームが必要なので定食もの…、しかし、カツカレーも捨てがたい…。

悩んだ…。

しかし、ここは魚屋さん直営の食堂…。はやり魚を食べなければ…。

ということで、魚煮付け定食に決定! オーダーした。

魚煮付け定食 850円

鯛の煮付けが大きいこと!しかも素材を活かすべく、濃くなり過ぎないように味付けされて、しかも九州らしくやや甘めに仕上げられている。絶妙!

店内はテーブル席3つのこぢんまりした造り

美味いし、リーズナブルなのにボリューミー。大満足!

今度は大好評のちゃんぽんと個人的興味でカツカレーも食べてみたい。

15時10分、支払いは現金のみ。支払いを済ませ、店を出た。少し、腹ごなしも兼ねて散策することにした。

↓ 徒歩- 400 m 4 分

おがた食堂を出て、右に進み、次の交差点を左折。そして、次を右折したところで、置き薬のおじさんとばったり。
「おがた食堂、いってきましたよ~。美味しかったです。」
「ああ~」
意外と無口で淡泊な対応…。一言交わしただけで、すれ違っただけみたいに分かれた。次の営業先が気になっていたのかな?

ガニ湯 

15時14分にもなると、太陽光線は暖色系に変化し始める。長湯名物のガニ湯はぜひ写真に収めたい…。

共同浴場「長生湯」の先の橋を渡ると、右手にガニ湯が見えてくる。

あれ?人影?誰か入っている。

近づいてみると、40代ぐらいの筋肉質な男性がひとり、入浴を楽しんでいる。しかも、道路を歩く人達を眺めながら…。小学生も下校しているような時間帯で、それなりに人通りも、クルマ通りもある。結構勇気がある人だ。

私も目が合ったが、こちらの方が気後れして、視線を外してしまった。そして、何もなかったかのごとく、前を通り過ぎた。

せっかく、自信たっぷりに入浴を楽しんでいる男性モデルがいたのだから、ひとこと声を掛けて写真を撮らせてもらったら良かったと、後になって悔やんだ。

ガニ湯はその先の小橋から左に降りていくところがあり、小橋の下が脱衣所になっている。

しかし、そこにも降りないまま、15時16分、元来た道を引き返した。結局、写真は1枚も撮らなかった。

↓ 徒歩- 500 m 8 分

私も風呂に入りたくなった。道の駅ながゆ温泉の裏手に中村屋という旅館があり、そこの風呂は入浴料200円だということが判明。行ってみることにした。

中村屋 

道の駅駐車場から御前湯前に降りてきたところの左手の風景

道の駅から御前湯前に降りてきたところを左折すると、中村屋がある。

15時24分、到着。玄関を開けると、声を掛けると、2階から女将さんらしき人が降りてきた。
「お風呂は入れますか?」
「露天風呂になりますけどよろしいですか?」
「どんな露天風呂ですか? 内湯は無いんですね…。どんなお風呂でしょうか?」
「出て、左手に露天風呂入口がありますので、どうぞ御覧になってください。それから、お決めになられたら如何でしょうか」
「そうですね。ではそうさせてください。ちなみに入浴料はお幾らですか?」
200円です。浴槽にパイプから御湯が出ていますが、うちは源泉掛け流しですので、安心して飲用できますので…。」
「分かりました。では、観させてください。」

玄関を外に出て、左に進むと、広場の先に下に降りる道があった。そこが、露天風呂入口だ。降りていって、入口を入ると、おうぎ形の湯舟がひとつだけある雰囲気の良い露天風呂があった。

露天風呂(男湯)

源泉名は「黄金の湯」、泉温 46.8℃、噴出量 131L/min(掘削200m自噴)、知覚試験は「無色・透明・中炭酸味・中金気味・殆ど無臭」、pH値は 7.0 だ。

泉質はマグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉。メタケイ酸 229.0ml、遊離炭酸 768.0 mlも入っている。まさしく、美人の湯だ。

適応症は「神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚病」とあり、飲用では「慢性消化器病、糖尿病、痛風肝臓病」とある。

温泉成分表

「これなら、入ってみたいなぁ。」(赤字にしたところが私に必要な効能)
一旦クルマに戻って、タオルと洗面具を持ってくくることにした。15時29分。

↓ 徒歩- 700 m 11 分

御前湯の左側から皮に降りていくところに小さな祠がある。

右から「御慈仁」と書いてある?

「慈仁」じじんと「仁慈」じんじは同じ意味で、情け深いこと。「御仁慈」は「ごじんじ」とか「おなさけ」と読んだりするらしい。

祀ってあるのは「地蔵菩薩」「弘法大師」「薬師如来」。ここにも「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」があった!

さて、クルマに戻って、タオルと髭剃りを準備した。そして、すぐに中村屋の玄関を訪ねた。

中村屋 

15時40分、女将さんに200円を支払い、露天風呂へ。

露天風呂入口

誰も居ない。脱衣所で服を脱ぎ、掛かり湯をして風呂に入る。

源泉掛け流しの御湯がこの竹筒から流れ出ている
露天風呂から脱衣所を見る

こんなに気持ちの良い露天風呂を、たった200円で貸し切って良いのだろうか…、と喜んでいたのもつかの間、大変なことが起こった。

それは、蚊のような小さい虫が集団発生していたのだ。確かに、キンチョールが何本も風呂場に置いてあるのに違和感を覚えつつも、それ以上は深くは考えていなかった。

初めは排水溝辺りに、蚊が集団で飛んでいると思ったのだ。それにしても、この時期に飛んでいるのはおかしいと思ったが、暖かい温泉場ではこんなこともあるのかな、と思った程度で、軽く考えていた。

ところがである。風呂に浸かっていると、頭の周りをそいつらが、飛び回り始めた。耳の横での羽音が気になり始めた。

湯舟のへりに座っていると、ますます虫が集団で襲ってくる。そうか、このためにキンチョールが置いてあったのだ。しかし、1本はすでに空になっていた。

もう1本も、それほど入っていない。それに、こんな良い空気のところで、殺虫剤をまいたらテンションが下がる。

湯舟のへりに座っているときは、ひっきりなしに掛かり湯をして、虫が身体にとまるのを阻止した。そして、次は首まで浸かって、頭にはぬれタオルを置いて、温まる。これを何回となく繰り返した。

近くに虫が飛んできたときは、洗面器をはえたたき代わりに使った。通算20匹以上は始末したと思う。でも、刺されたところのかゆみは半端ないし、何しろ、虫との対決を続けていたら、温泉を楽しむ余裕がなくなって落ち着かない。

結構、長めに浸かっていたのだが、とうとう我慢できなくなり、上がることにした。すると敵は脱衣所まで襲ってきた。

脱衣所の網戸には大量発生した虫がたくさん絡んでいた。びっくり!こうなるとやはりキンチョールを使うしかない!

慌てて服を着て、外に出た。かゆみが半端ないので、トレーラーに戻ってかゆみ止めを塗った。しかし、あまり効かない。これは蚊ではないな!

しばらくして、風呂場に髭剃りを忘れてきたことに気がついた。

取りに行くと、入浴客がいた。ご近所さんらしい。

「あ、こんにちは~、髭剃りを見ませんでしたか?」
「あったよ、風呂場の丸太椅子の上に」
「やっぱりありましたか…」
靴を脱いで上がり、靴下を脱いでいると…
「あっ、取ってきてあげれば良かったね。」
「いえいえ、大丈夫です。ところで、蚊のような小さい虫がたくさん飛んでいますよね。かゆくて往生しました。」
「ブトでしょ。今年初めてですね、発生したのは…。」
「えっ、今までは出ていなかったんですか?」
「ええ」
「網の下に水が溜まっているせいですかねぇ。網をふさいだ方が良いんじゃないですかね。」
「いやいや、ブトは綺麗な水のところで発生するんですよ。」
蚊と同じように、水たまりにボウフラが湧くのと同じ習性だと考えていたので、間違った対策を思い浮かべていたのだが、綺麗な水のところでしか発生しないのであれば、話は別…。
「そうなのかぁ、じゃあ、あとは電撃殺虫機しなかいな。」

それにしても、ブトのかゆみは半端ない。対策をネットで調べると、「駆除は難しいので防御を」とある。で、その対策はといえば、肌を露出させない、とか、虫除けスプレーを利用するなど、と書いてある。これらのアドバイスは入浴時には使えない。

やはり、今のところ最も有効なのは電撃殺虫機の持ち込みだろう。

16時30分、中村屋の露天風呂を後にした。

<後日談>

後日、スマホで撮った画像のチェックをしていると… 脱衣所から露天風呂に出る引き戸の窓に掲示してあった注意書きの画像があった。

脱衣所から露店に出るところの出入り口貼ってあった掲示物

「アプない!」だから、当日はアブへの注意事項だと思ってさらっと読み飛ばしていたのだが、改めてよく読むとブトのことにも触れており、光坊虫機も設置済みとの記述があった。

え~~、光防虫機…、あったかなぁ~~? だったら電源が入ってなかったんじゃないのかなぁ。それとも脱衣所室内だけのことなのか??

今度行った時に、きちんと確かめよう。

↓ 徒歩- 120 m 5 分

道の駅 ながゆ温泉 

後1泊ぐらいしたかったのだが、今回の最大のミスはカメラ用のバッテリーチャージャーをうっかりと自宅に忘れてきてしまったことだ。今回の撮影ですでに3つ目のバッテリーがエンプティー状態になっている。

やむを得ないが、一旦帰宅するしかない…。

16時35分、帰宅準備を開始。

そして、準備を終えて、道の駅ながゆ温泉を後にした。置き薬のおじさんは営業中のようで留守だった。17時24分。

↓ 車- 68.9 km 2 時間 11 分 ぐるっとくじゅう周遊道路 経由

長湯温泉から男池を通って、やまなみハイウェイとの飯田高原交差点を直進。そして、あいのせ茶屋の前を通って、宝泉寺温泉。左折する。

そして、川底温泉を通って、麻生釣温泉亀山の湯の手前を県道704号線に右折する。

本来だったら、亀山の湯の前を通り越して、冨温泉の先を右折すれば、直接、スカイファームロードひたに入れるのだが、今は災害復旧工事のために全面通行止めになっている。

なので、県道704号線に入り、途中、スカイファームロードひたへの連絡道路があるので、そこを通って乗り移る。すると、日田の210号線バイパスに出るので、後は夜明大橋を渡って、朝倉方面へと走るだけだ。

JA筑前あさくらセルフステーション杷木 

に19時34分に滑り込んだ。もういつ、エンストするかとハラハラするほど、殆ど、ガソリンが残って稲状態だった。間に合って良かったと胸をなで下ろした。

19時39分、給油を終えて出発。

↓ 車- 23.8 km 35 分 九州横断自動車道/長崎大分線 and 国道386号 経由

道の駅 筑前みなみの里 

20時15分、行きも寄ったが、帰りにも寄ることになった。今度は、進入して左側に進んだ。すると、新しく拡張した駐車場とトイレがあった。使いやすい新品なので気持ちいい。

20時18分、出発。

↓ 車- 14.4 km 47 分 県道76号 経由

トレーラーを駐めている月極駐車場 

21時04分に到着。トレーラーを切り離して、コーナーステディを接地させる。トレーラーの中を点検し、冷蔵庫の中を出して、ヘッドに移す…。などの作業をいつもなら手際よくやって帰るのだが…。

今回は事情が違っていた。昨日作った豚しゃぶ鍋が残ったままだった。かといって、トレーラー用の鍋を持ち帰ると、また持ってこないと行けないし、持ち運びの手間が掛かる。

もう…、じゃあ、ここで食べてしまって片付けるか!

だったら、旅気分が継続できる道の駅筑前みなみの里でやればよかったと一瞬頭をよぎったが、夜はトレーラーの窓を全部閉めるので、風景は見えない。旅先でやろうがここでやろうが、大差ないじゃないの? と自分に言い聞かせた。

ここで残っていた鍋と弁当を食べて、片付けてしまうことにした。

弁当と豚しゃぶ鍋
締めのちゃんぽん麺

鍋の締めは、麺。そこまできっちり楽しんだ。ご馳走様~~。

そして、洗い物も済ませて、22時35分に駐車場を出た。

↓ 車- 400 m 1 分

自宅 

22時36分、無事に帰宅した。

今回のふらり旅は、体力的に不安があったものの、数年ぶりに久住山に登ることができた。そして、一部に雪や氷が残っていたのにも関わらず、天狗が城や中岳、御池まで回ってくることができたことは、まだまだ体力的にも大丈夫という証しになり、少しだけだが自信も付いた。

そのことが今回の一番の収穫だろう。

それにしても、大事なバッテリーチャージャーを忘れて出発していたという凡ミスは、今後、撲滅していかないといけない。

今回の Snow Spike はピンの大半が脱落したり、片方がいつの間にか無くなったりしてしまったが、いざというときには強い味方となってくれたので、2つぐらい再発注しておいた方が良いのかもしれない。

とはいいながら、その後、一段レベルアップした金属性のチェーンが付いたものを発注した。これを使用するいつ来るのか…、楽しみだ…。

もうひとつの反省点は、ブト対策。というか、害虫対策。今回の経験で電撃殺虫機の有用性がわかった。これも春に向けて、準備したい。

失敗点も今後に向けての良い経験になるのでいいのだが、ブトに刺されたところのかゆみと腫れが半端ない。きちんと治るのかも不安…。

でも、きっとこれも将来的には良い経験といえるようになっていくものと信じたい。

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