ぐるっと長旅

ロケット打ち上げ見学のために内之浦へ[3日目]ラーメンイーグル、テイエム牧場温泉、お食事処さくら

さあ、3日目となった。明日の早朝に行われるメインイベントに備えて、今日の夕方までにIHIスペースポート内之浦に到着しなければならない。ただ、一方で台風の接近による天候悪化が懸念されている。果たして、ロケット打上げは予定通りに実施されるのだろうか…。

2021年7月19日(月)の行動履歴

鹿児島県、熊本県、宮崎県、その他 1 個の地域
<車移動>
 142 km 4時間26分
北前公園 10:32
↓ 車- 67.5 km 1 時間 53 分 東九州自動車道/鹿児島区間 経由
テイエム牧場温泉 12:25~12:31
↓ 車- 5.9 km 17 分 国道220号 経由
ラーメンイーグル 12:48~13:28
↓ 車- 6.5 km 12 分 国道220号 経由
テイエム牧場温泉 13:40~15:16
↓ 車- 10.2 km 17 分 国道220号 経由
猿ヶ城渓谷森の駅たるみず 15:33~16:19
↓ 車- 51.4 km 1 時間 47 分 県道542号 経由
お食事処さくら 18:06

北前公園

での車中泊は快適だった。なんせ不快な騒音が全くない。駐車場は広く、ゆとりがあって、きちんと整備されている24時間使用可能なトイレが併設されている。

右の写真は男子トイレの内部。観てもらったらお解りのように、掃除が行き届いており、虫の死骸やゴミなどもない。

さて、昨日は北前公園駐車場に到着したとき、トレーラーを切り離して、ヘッド車だけで近隣の違う場所に、すぐに出掛けてしまった。つまり、北前公園の駐車場以外は未体験というわけだ。

だから、ここを出発する前に、公園の概要を掴んでおきたい。まずは遊歩道を歩いて、朝の関之尾滝を見ておこう。

トイレに行った序でに、そのまま、カメラを持って、遊歩道を歩き出した。

公園内を流れる小川… 池?

この遊歩道を奥の方に歩いて行くと、吊り橋が見え、その向こうに関之尾滝が見えてくる。

遊歩道の延長線上に関之尾滝が見える
遊歩道の先の方は、こけむしている。
遊歩道に沿って、水路がある。これが「北前用水路」で、女滝から落ちた水
遊歩道の先は、河畔に出る
遊歩道の先は河畔に出る

しかも、河畔の岩の濡れているところは、スニーカーでも、半端なくつるつるに滑る。特に女滝の前は、その辺の岩が常に水しぶきを浴び続けているので、とても歩ける状態ではない。

女滝

それでも、岩の上が水平になっているところを探しだし、体重を上から垂直に掛けるようにしながら、三脚を杖代わりに使いながら、滑らないように慎重に体重移動をして、相当に時間を掛けたので、何とか無事に渡りきれることができた。

しかし、川沿いに進めるのはここまで。この先は背丈の高い草に進路を阻まれ、男滝付近までなんてとても行ける状態ではなかった。進むのはここまでにして、上り階段のあったところまで戻ることにした。

往きと同様、女滝の前の難関を、大手運送会社が鉄道車両を陸路で運ぶときように、慎重に慎重を重ね、時間を掛けて、渡った。

そして、遊歩道の途中にあった上り階段を登っていった。すると、滝の駅せきのおから来た遊歩道とぶつかる。川上神社の前を通り、関之尾滝の大滝前にある吊り橋に向かう階段へと続く。

関之尾滝せきのおのたきは、大滝、男滝、女滝の3つからなり、天然の滝は大滝のみ。男滝は北前用水の余水を落とすため、女滝は下の北前用水に水を落とすために、それぞれ明治時代に作られた人工滝だ。しかし、説明されなければわからないほど自然に溶け込んでいる。

川上神社の先の展望台から大滝を見る
展望台から大滝のズームアップ
吊り橋から大滝を見る
ズームアップ
絞りを絞ってシャッタースピードを遅くする
吊り橋から男滝を見る
吊り橋から女滝を見る
吊り橋から大滝
吊り橋に降りてくる階段
階段上の遊歩道沿いに作られている北前用水路
展望台
新しい葉っぱと茎
この実は? 何の木?
ここにもあった。マムシグサ

さてと…。では、そろそろ駐車場に戻って、出発するか…。元来た道を歩きながら、今後のことについて思案する。

ルートはどうするのか…。

ティエム牧場温泉を初めて訪ねたのは3ヵ月前の4月16日だ。ちょうどそのときは改装工事中で入浴できなかった。入口の看板には「3月31日まで休業」と書かれていたのに、2週間以上過ぎたその日もまだ工事中。工期がかなりずれこんでいるようだった。そのとき、作業員に営業再開日の見込みを聞くと、

「棟梁が拘っていますからねぇ~、5月までかかるんじゃないですかね~。」
と言う返事。
「じゃあ、連休明けぐらいですかね?」
と聞くと、何とも微妙な表情で
「ですかねぇ~~」
となんとも歯切れの悪い返事だった。

しかし、今日は7月19日。いくら何でも完成しているだろう。風呂に入るのはもちろんのこと、改装工事の結果、施設がどのように変貌したのか、どうしてもこの目で確かめておきたい。それから、ラーメンイーグルの味も忘れられない。今度は味噌味に挑戦したい。

ということで、この2つはどうしても外せない立ち寄りポイントだ。その他にも、鹿屋航空基地史料館にも行ってみたいのだが、そこまで欲張るととんでもないことになりそうだ。

よし、じゃあこの2つを回って、内之浦へ行こう。トレーラーの中を片付け、荷物を移した。そして、電源ケーブルを外し、アウトリガーを上げて、ヘッド車に連結…。さあ、出発だ。

10時32分に北前公園駐車場を出た。

南下している途中の11時頃、お食事処さくらのK.Hさんから電話が入った。

「あ、K.Hさん、こんにちは~、今、関之尾滝のところを出発して、南下しているところです。それで、今日の夕方にIHIスペースポート内之浦に入ろうと思っているんですけど、一旦入れるともうクルマはそこから出せないでしょう?なので、明日の打上げが終わった後、お店の方に朝食か昼食でお邪魔したいんですけど…。」
「それは良いけど、台風の影響があるみたいで、とにかく今、こちらは凄く激しい雨が降っている。明日打ち上げるかどうか分からないよ。延期になる可能性がある。」
「あら~~、そうなんですね。こっちは曇りですけど雨は全く降っていませんよ…。じゃあ、どうしようかなぁ…。まだはっきりしたことは分からないんですね。とりあえず、そちらには向かってみますけど…。」
「とにかく、一旦、夕方に店の方に来てみたらいいよ。店の隣の空き地にキャンピングカーも駐められるし…。」
「そうですね~、だけど私のようなトレーラーでも大丈夫ですかねぇ。」
「大丈夫だと思うよ。誘導するからね。」
「じゃあ、分かりました。そうしましょう。また、到着する直前にまた電話します。」

それにしても、明日のロケット打上げはかなり怪しくなってきた。でもまあ、折角ここまで来たのだから、とにかく現地には行ってみることにしよう。

末吉財部I.Cから東九州自動車道無料区間を利用した。高速道路上を走り出したら、まさに土砂降り状態になった。K.Hさんから聞いた電話の話と一致した。しかし、南下しているうちに、雨も段々と弱くなっていった。

さて、串良鹿屋JCTに差し掛かったとき、車載ナビのデータは2017年版なので、高速はここまでしか完成していないことになっていた。それで、ナビは一般道に降りるよう促していたのだが、目の前の道はもっと先まで続いていた。このまま高速で行く方が目的地に早く行けるのではないかと、勝手な思い込みで、そのまま高速を直進してしまった。するとどうだろう…。ジャンクションを過ぎた直後に道は大きく左カーブして、ティエム牧場温泉とは反対方向に進んでいくではないか。しまったと思ったときはもう後の祭り。次のインターまでは、高速を走るしかない。次のインターは大崎I.C。反対方向にだいぶ進んでしまった。勿体ない話だ。

知らない高速道路を走るときは、当てにならない直感に頼るととんでもないことになる。従って、分からないのならきちんと調べて確認する必要がある。だけど、一旦、高速に乗ってしまうと、途中停めるところがない場合が多いので、乗る前にどこで降りるのかを確認しておく癖をつけなければならない

↓ 車- 67.5 km 1 時間 53 分 東九州自動車道/鹿児島区間 経由

というわけで、

テイエム牧場温泉

に到着したのは、12時25分だった。だいぶん遅くなった。

国道沿いにある上の駐車場にクルマを駐めた。後部座席からタオルと最低限の荷物、それにカメラを持って、坂道を下った。

国道220号線沿いにある上の駐車場
坂道を下ってくると美しい海岸がある
ティエム牧場温泉の建物
新しくなったティエム牧場温泉の受付 石畳の先が源泉

受付を覗いても、誰もいない。掲示物を見ると、入浴料金は大人(中学生以上)450円、こども(小学生以下)220円、幼児(2歳以下)無料とあり、営業時間は13時00分~19時00分となっていた。

そうなのかぁ…。以前は11時から明けていたので、入れると思っていたのだが…。まだ、30分近くある。

だったら、ここでボーッと待つより、先にラーメンイーグルで食事をして、その後、戻ってこよう。その方が時間が節約できる。

これは、奥にある源泉
受付前からの海岸の眺め

12時31分、一旦、ここを出た。

↓ 車- 5.9 km 17 分 国道220号 経由

そして、

ラーメンイーグル

には、12時48分到着。前回と同様、一番奥の駐車場にトレーラーを駐めた。時間帯によるのだろう、前回よりも駐車台数が多かった。が、十分、トレーラーを繋いだままでも駐車できた

ラーメンイーグルの店舗入口

入店し、前回同様、カウンター席に座った。今日は、味噌ラーメンの大盛りをオーダーした。

味噌ラーメンも絶品だった。チャーシューも素晴らしい

スープは、決して濃厚な味ではない。しかし、深みがある。食べおわった直後に、また食べたくなるほど絶妙な味だ。

確か財布の中に入れておいたスタンプカードが、見つからず、レジの前でもたもたしてしまった。お店の方はすぐに再発行をして下さったのだが、もう一度、座席に戻って、よく探し直してみたら、ちゃんと出てきた。折角再発行して頂いたのだが、一枚にまとめて頂いた。これでようやく2個目が貯まった。

ご馳走様でした~~。

13時28分に店を出て、ティエム牧場温泉に戻った。

↓ 車- 6.5 km 12 分 国道220号 経由

テイエム牧場温泉

には、13時40分に戻ってきた。

上の駐車場からこの坂道を下ると温泉に行く
上の段にある駐車場の端っこから温泉を見下ろす

坂道を降りて、温泉の受付の方に歩いて行くと…。

温泉の前は、錦江湾の美しい海 天候が回復し、一層海の青が引き立つ
温泉受付
テーブルとベンチも夏の空に映える

今度は、お店の方も、外に立っておられた。すでに営業は開始されていたが、まだ客は来ていなかった。

そうならば、ということで、男湯も女湯も写真を撮らせて欲しいというと、快く了解してくださった。

受付横の廊下 一番奥が女湯、その手前が男湯の入口
まずは女湯の脱衣所 ロッカーが9つ ベンチが2つ 右奥の扉の先が浴室
女湯の浴室 森林浴サウナと水風呂
そして、洗い場と内湯
洗い場 さすがに女湯は磨りガラスがたくさん使われている。しかし、窓を開ければ錦江湾が一望できる。
森林浴サウナの内部 今日は稼働していなかった

さて、今度は男湯の方だ。

男湯は海側に浴槽が配置されている。磨りガラスは全くない。
海とは反対側が洗い場 奥がサウナ
サウナの内部 女湯とも同じ構造
サウナの横、水風呂の奥から脱衣所方向をみる
サウナ入り口から内湯方向 オーシャンビュー
脱衣所の前から海方向

とにかく室内は明るい。それは、天井が透明の波板になっているせいだ。確かに明るいのは良いのだが、容赦なく上から太陽の直射日光が降り注いで、浴室はとにかく暑い。

それを冷やそうという発想だったのか、屋根の波板にひっきりなしに地下水を汲み上げて流している。しかし、水は当然、透明な為に太陽光は素通りし、熱はそのまま浴室内に降り注ぐ。屋根の水に断熱効果は全くない。

この点は企画倒れ…。冬なら良いかもしれないが、暑い季節のことを思えば、改善せざるを得ないかも…。

私の後から入ってきた客は、最初は黙っておられたが、話しかけたら、堰を切ったようにいろんな話をしてくれた。

この方曰く、「もっと広い温泉にすれば良いものを、こんなに小さな温泉にして!」と辛らつな言葉で、強烈に批判されていた。そして、「太陽光線が入りすぎて暑い。」ことも…。

そして、そこから様々な話に展開したが、内容が激しすぎて、とてもストレートにそのまま書くことは憚られる。はっきり言って、けちょんけちょんだ。動画だったら、ピ~だらけになってしまうような発言だった。ただ、

「鹿児島県は、大分県に負けないぐらい温泉はある。なのに、大分県は『温泉県、大分』と言って、素晴らしいキャッチコピーで大いに盛り立てているが、鹿児島県は何にもしていない。これは、トップに立つ人間の力量の違いだ。」

と…。

「まあ、確かにそうかもしれませんけど…、私は、開発が進みすぎるのもどうなんだろうと…。全国区になって、観光客がたくさんやって来るようになると、お金は落としてもらえるでしょうけど、開発が過剰になって、観光地化され過ぎてしまって、失われるものもたくさんあるんじゃないでしょうかねぇ。未開発の素朴さや、自然の豊かさ、田舎の人情なんか…。私は開発されていないところにこそ、その良さががあるんだと思います。鹿児島県にはそういう場所がたくさんありそうで、個人的にはよかったなぁと思っていますけどね…。」

観光地を盛り立てようとする方々にとっては、如何にして人を呼び込むか、そしてそこにお金を落として貰えるかを考えたくなる気持ちは分かるが、過剰に開発されないことを望んでいる旅行者も少なからずいると思う。どの程度で力加減で留めるかも、問われているのではないだろうか…。

それともうひとつは、観光地がそれぞれ個性を持っていること。何をウリにしているのかが明確になっていて、他との差別化がなされていること。それが大事なんだろうと思う。

「ところで、話しは変わるんですけど…。この辺で、自然が綺麗で、楽しめる場所、おすすめの場所ありますか?」

すると、

「猿ヶ城渓谷かなぁ。自分はゴムボートを持っているんで、夏にはそれをクルマに積んで行って、ラフティングして遊んでる。それに、宿泊施設もあるし、ラドン温泉もある。キャンプもできるし…。とにかくいろんな遊びができる。」
「猿ヶ城渓谷? どの辺にあるんですか?」
「ここからクルマで20分かかるかなぁ。」
「そんなに近いんですか。じゃあ、この後、調べて行ってみようかな?」

それでは、お先に!ということで、先に上がった。そして、スマホのGoogleマップで、猿ヶ城渓谷を検索した。

その前に、ここティエム牧場温泉は、

<泉質> ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉
<泉温> 源泉 44.8℃ (気温 17℃)
<pH> 6.9
<ラドン含有量> 1.0×10-10 Ci/kg未満
<浴用の泉質別適応症> きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症

詳しくは以下の掲示物を参照のこと。

温泉成分表

さて、建物から出て、道すがら海を眺めた。美しい風景だ。

テイエム牧場温泉前の海岸、南方向
テイエム牧場温泉前の海岸、北方向

刻一刻と時間がなくなっていく…。15時16分に、ようやくクルマを出した。こんな時間から猿ヶ城渓谷に行ってしまえば、串良海岸に到着するのが遅くなる。

今回に行くべきか、行かざるべきか…、少し迷ったが、サッと行って、サッと戻ることにした。

↓ 車- 10.2 km 17 分 国道220号 経由

猿ヶ城ラドン温泉の前を通り過ぎて、その先にある

猿ヶ城渓谷森の駅たるみず

には、15時33分に到着、トレーラーを引いたまま、駐車場に突入してしまったが、縦に2台分停められる駐車区画がなかったので、奥で折り返して戻り、外に出た。そして、道を挟んだ向かい側にある空き地への通路に停めた。

そして、歩いて施設の裏に流れている川に行ってみた。

初めはコテージの裏側辺りの川岸を歩いた。

この辺の川は、水が綺麗で透き通っている。浅いところもたくさんあって、小さなこどもでも楽しく水遊びができそうだ。

今度は、高隈山登山口方面に歩いてみる。

こちらの方は、水深も深くなり、流れも激しい。

月曜日の夕方だったせいもあって、川で遊んでいる人はいなかったが、ここには洒落たコテージや広々オートキャンプサイトがあり、川遊びとセットで楽しめそうだ。

そして、川遊びは垂水市が提供しているキャニオニング、シャワークライミング、森の中のニジマス釣り体験などの体験プランがある。

また、猿ヶ城渓谷の周辺を散策したり、刀剣山への登山もできるそうで、アウトドアアクティビティの宝庫だ。

それにしてもも、岸良海岸へは逆方向に走ってきたので、これ以上ゆっくりするわけにはいかない。今回の調査はこの辺にして、お食事処さくらへ急ぐことにしよう。

16時19分にクルマに乗り込み、ここを後にした。

この後は、Googleマップの経路検索の指示通りに、以下のルートで走った。

鹿屋市に入っては、海上自衛隊鹿屋航空基地の南側を走り、国立療養所星塚敬愛園の横を通り、県道544号折生野神野吾平線を走った。

そして、吾平自然公園を過ぎた辺りの路肩の広い場所にクルマを停車させた。お食事処さくらのK.Hさんに電話を入れておきたかったからだ。

すると、私の車に追従していた軽トラも、私の車の隣に停車した。運転手が何か言っている。70~80歳代の男性だ。

クルマを降りて、話を聞きに行った。

「どうされましたか?」
「どこまで行きますか?」
「えーと、内之浦ですけど…。」
「そうですか、だったら、この先は道がとても狭くなるんで、トレーラーを引いて通るのは難しいんじゃないかなぁと思って、心配して追いかけてきました。一旦戻って、県道561号線、国見トンネルを通って行った方が良いですよ。」
「あ~、そうなんですね。ありがとうございます。しかし、このトレーラーはほとんど前のクルマと同じように走りますので、ヘッド車が通れる道幅があるならば、トレーラーを引いていても通れるんですよね。前のクルマだけでも通らないような道ですか?」
「いや、狭いけど、前のクルマだけなら通られると思う。」
「わかりました。では、ナビもこの道で行けと言っていますから、このまま、行ってみます。ありがとうございました。」

そうすると、この男性はここでUターンして帰っていった。

親切な人もいるものだ。大きなクルマが、この先の狭隘道路を通ろうとしているのを目撃したら、大丈夫だろうかとわざわざ後を追いかけて、声を掛けてくれるのだ。

たまたま、電話をかけようと路肩の停めたのだが、もし、このまま停まらずに進んでいたら、この方はどうされたのだろうか? きっと、狭隘区間きょうあいくかんまで付いてきて、何事も起こらなければ、そのまま帰り、トラブルが発生したとき、助けるつもりだったのではないだろうか。

さて、道路情報を事前に得ることができたので、気を引き締めて、再出発した。

すると、峠の前後に道幅の極端に狭い区間が900㍍ほどあった。もし、対向車が来たら、この区間ですれ違うことは不可能だと思われる。そして、最後の100メートルあたりのところには、路肩が少し崩れている場所があった。

確かに心配になるような道だった。

慎重に運転しながら、この区間を抜けた後、歩いて、この道を検証した。

路肩の弱い場所 向こうからこちらに向かってクルマを走らせた
さらに先まで戻ってみる。 このような狭い場所を走ってきたのだ。
振り向いて、今度は進行方向をみる。路肩注意の場所。黄色いロープだけでガードレールもない。
その危険箇所を抜けると、また道は広くなり2車線になった。

危険箇所を無事に通り抜けることができたので、安心して、 K.Hさんに電話を入れた。現在位置と到着予定時刻を伝えた。外に出て、誘導してくださるそうだ。

それともうひとつ、ロケット打上げは延期になったことが判明した。最初は1日延期と発表されたが、そのあとすぐに、期日未定に変更されたそうだ。ということは、数日間は打上げがない。

↓ 車- 51.4 km 1 時間 47 分 県道542号 経由

国道448号線から店の前に続く道の分岐点に、 K.Hさんは立っていた。店の前の道は狭いので、方向転換できない。なので、入れるときにはバックで入った方がいいと…。

誘導して貰って、店の前の空き地に停めた。そして、

お食事処さくら

には、18時06分に 到着。ロケット打上げが延期になったこともあり、このまま空き地の停めたトレーラーで泊まることにした。

そして、お店を訪ねると、店舗部分ではなく、 K.Hさんの自宅の居間に通された。別棟に住んでいるお孫さんもそこで、テレビを観ながら夕食をとっていた。20代の女の子だ。

食事は、焼き鳥や焼き魚、肉じゃがなど。ビールやつまみも出された。

「Tさんに電話をかけてみますね。」

Tさんというのは、今年の4月13日に滝の駅せきのおで出会った旅友達だ。彼は普通車で車中泊と宿泊施設を組み合わせ移動生活を楽しんでおられる男性だ。私がトレーラーを滝の駅の駐車区画に微調整しながら停めている様子を目撃して、声を掛けてきてくれたのだ。そこで、トレーラーのこと、旅のことなど、しばらく立ち話をして…、そしてLINE交換をしていたのだ。

その後、Tさんは国分市に職場を得たと連絡があったので、今回のロケット打上げに託けて、内之浦に来てもらえるよう働きかけていたのだ。

ところが、ロケット打上げは延期。彼は、当初はこちらに向かっていたのだが、予定を変更して、鹿屋市の友人が営んでいる飲み屋に寄るということになった。今晩はこっちには来ないが、明日の朝、訪ねてくれるらしい。再会が楽しみだ…。

お孫さんは食事が終わったら、自分の家に帰っていった。そして、その後はふたり話をした。

今回、打ち上げられる予定だったロケットは、S-520-31という小型のもの。点火されるとあっという間に飛び去ってしまう。まさに大きなロケット花火のようなものらしい。

それに対して、年末にも打上げが予定されているイプシロンロケットは大型なので、点火後にゆっくりと胴体が持ち上がっていって、段々とスピードが増していく。見応えがあるそうだ。

今回は、IHIスペースポート内之浦への入場者の事前選別や車両の通行止め措置などは実施されない予定だったが、イプシロンの場合は、希望者が多いとの想定されるため、抽選が行われたり、一般車両の会場入りを規制して肝付町からのバスによるピストン輸送になったりするらしい。

発射台まで見えるロケット観測にうってつけの場所は、このIHIスペースポート内之浦以外に、もう一箇所だけある。それは、岸良海岸よりも南にある知る人ぞ知る場所だということだ。

今度、打上げが決まったら、そこに案内してくれるらしい。

ところで、話しは変わるのだが、岸良海岸よりも南に辺塚海岸という美しい砂浜を持つ海があるらしい。白い砂浜と真っ青な海のコントラストが素晴らしい。だが、訪れる人はそれほど多くないので、まさに極上のプライベートビーチみたいな雰囲気だということだ。是非、行ってみたくなった。

鹿児島県道74号内之浦佐田泉は快適な2車線道路だが、そこから辺塚集落に入って、海岸脇の駐車場に行くまでの道がとても狭く、普通車でも両側の生け垣にボディが多少当たる可能性があるらしい。トイレや更衣室は無いようだ。

さて、ビールを飲み干すと、次のビールが出てくる。酔わないようにと、予防線を張り、ペースを抑えて飲んでいたのだが…。ビールを飲む毎に歯止めがきかなくなっていく…。堤防に開いた小さな穴から水が漏れ出すと、その水が少しずつ穴を広げていき、最後には決壊して大量の水が流れ出るように、酔わないための予防線が少しずつ崩れ始めた。

居間で宴会が始まった

そして、希少な地元の芋焼酎「侍士の門」を味わった結果、予防線はが完全に決壊した。こうなっては、どうしようもない。

侍士の門をロックで

いつもは早めに休まれる K.Hさんも私につられて、遅くまで起きて深酒をすることなってしまった。

いつものことと言えば、いつものことだが、もういい加減、同じ失敗をしないようにならなければ…。いつになったらこの手の過ちを犯さないようになるのだろう…。本当に困ったもんだ。

「 K.Hさん、巻き添えにしてしまって、すみませんでした…。」

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