北九州の紅葉・夜景とSL「新山口駅開業120周年記念」号[5日目]本番2日目と亀山公園・香山公園散策
2020年12月6日(日)の行動履歴
<徒歩>4.3 km 2時間5分 <車移動> 80.4 km 2時間3分 道の駅長門峡南側駐車場 11:01 ↓ 車- 3.6 km 8 分 篠目駅 6 分 ↓ 車- 1.1 km 3 分 県道334号 経由 ↓ 徒歩- 1.3 km 39 分 ※SL動画撮影場所 ↓ 車- 4.0 km 8 分 国道9号 経由 道の駅長門峡南側駐車場 12:05~12:25 ↓ 車- 18.4 km 23 分 国道9号 経由 山口県立山口図書館前の大型車用駐車区画 12:48~12:55 ↓ 徒歩- 400 m 13 分 亀山公園山頂広場 13:07~13:22 ↓ 徒歩- 450 m 8 分 山口サビエル記念聖堂 13:30~13:55 ↓ 徒歩- 850 m 15 分 鴨の写真を撮った場所 14:10~14:28 ↓ 徒歩- 400 m 7 分 2020年12月6日(日)トレーラーをここに停めました 14:35~14:37 ↓ 車- 1.5 km 8 分 山口バイパス/国道9号 経由 香山公園(瑠璃光寺)駐車場 14:45~14:51 ↓ 徒歩- 850 m 42 分 東京庵 香山店 15:32~16:09 ↓ 徒歩- 65 m 2 分 香山公園(瑠璃光寺)駐車場 16:11~16:42 ↓ 車- 38.2 km 56 分 国道435号 and 清流の道/県道31号 経由 道の駅 おふく 17:38~18:15 ↓ 車- 6.8 km 8 分 国道316号 経由 サンマート美祢店 18:23~18:52 ↓ 車- 6.7 km 8 分 国道316号 経由 道の駅 おふく 18:59
道の駅長門峡南側駐車場
トレーラーの中で、8時20分過ぎに朝食をとった。ちらし寿司弁当はマルキュウ徳佐店で買った半額弁当。この寒い時期にうってつけのおでんは、大根やこんにゃく、卵を少しずつ買い足しては、補充している。毎日朝晩に火を通せば、何日も保存が利くし、味がしみて美味しくなる。
さて、今日はどう行動するか…。
新山口駅では開業120周年のイベントが開かれている。それに行くのも一興だが、トレーラーを駐める場所が得られるかどうか…。
一方、人工物の少ない場所を駆け抜けているSLの写真も撮ってみたいという思いもあるし、少し高台になっている場所から俯瞰した写真もよさそうだ。それらの希望を満たす場所をGoogleマップの航空写真で探しまくった。
それだけではない。昨日の行動履歴や撮影した写真の整理、これからの行動プラン立案などやることはたくさんある。
トレーラーの中でパソコンを使って、これらの作業に集中していると、ときどき、踏切の警報音がなり始める。そして、その1分後ぐらいに列車が道の駅駐車場の横を走り去っていく。
そのときは、PC画面から目を外し、トレーラーの窓を開けて、列車が通り過ぎる様子を眺めたり、適当にシャッターを切ったりするのだが、これが息抜きというか、気分転換のためのリフレッシュタイムになっている。
最終的には、昨日は北上して地福駅と津和野駅周辺で写真を撮ったので、今日は長門峡近郊で…、多少移動するとしても南下する方向で探すことにした。そして、実際に走ってみないと分からない部分も多いので、とりあえず出掛けることにした。
トレーラーはここに駐めたまま、ヘッド車だけで撮影に向かう。
11時01分出発。
↓ 車- 3.6 km 8 分
篠目駅付近で撮影スポットを探した
ここ篠目駅は島式ホーム1面2線の離合ができる地上駅だ。昔の名残として、蒸気機関車用の給水塔が残っている。かつての蒸気機関車の時代、仁保・篠目間の上り坂を走るためには相当のエネルギーが必要だったため、大量の石炭と水を消費した。そのため列車は篠目駅で少し長めに停車して、少なくなった水を補給し、溜まった石炭滓を除去する作業が行われたそうだ。
駅前にはクルマを駐めるスペースもあるし、駅とはいえ、周囲の見晴らしはそれほど悪くはない。ホームから真正面に見える家に住んでいる人が、こども達を連れて、線路脇の道、たぶん昔は単式ホームとして利用されていたであろう場所に移動してきた。SL見学に間違いないだろう。
私はもうちょっと周辺を探してみて、相応しい場所がなければ戻ってくることにした。
↓ 車- 1.1 km 3 分県道334号 経由
さらに駅から南下したところに両側に山が迫っている線路と狭い車道しかない場所があった。
近くには、狭いがクルマ2台は駐められる場所もある。今日はここで撮ることにしよう。
先の踏切のところでUターンして、クルマを駐車スペースに駐めた。既に1台、縦列駐車で停まっていたので、私も同じようにその後に縦列で駐めたら、ほとんどいっぱいになった。他のクルマはたぶんもう駐められない。
そして、カメラと三脚を持って歩いた。50㍍ほど南下したところが、今回の撮影ポイントだ。そこにはすでに、道路際に三脚だけが立てられていたのだが、これは忘れ物ではなく、きっと誰かが場所取りをしているのだろう。
私は、それよりも線路に近い、一段下がった場所に、撮影場所を確保した。
すると、さらに南に60㍍ほど下ったところから、歩いてくるひとりの男性が見えた。この人か…、三脚で場所をとっている人は…。
かなり近づいてきたので、声を掛けた。
「こんにちは~、その三脚はお宅のですか?」
「いやあ、違うよ。あそこの車の人じゃないかなぁ。早くから来ているようだったので…。私はここでは、撮らん…」
「えっ? なぜですか?」
「だって、ここは下り坂になっているから、すーと降りてきて、しゃーっといってしまう。はい、さいならーみたいに…。わっはっは~」
やけに明るい人だ。
「じゃあ、どこが良いんですか?」
「あの踏切の向こうに上り坂のところがあって、今は3人ぐらいいたが、そこだと、煙をもうもうと出して、必死で上がってくるから、迫力がある。」
「なるほど、そうなんだ~」
「じゃあ、そちらで写真を撮るんですか?」
「いや~、写真は2年ぐらい前にやめた!今は動画を撮ってる。写真じゃぁ、音が入らんからね~。動画だったら音も入るから迫力が違う!それに、鼻をすする音が入ってたら、この日は寒かった~、ということも思い出せる。わっはっは~」
わっはっは~って、まぁ、そりゃそうやけど…
「まぁ、確かにそうやねぇ。じゃぁ、私も今日は初動画に挑戦してみようかなぁ。そして、向こうに行って撮った方が良いのかなぁ」
「いやあ、せっかくここには誰もいないし、素人はどこで撮ってもそんなに大差ない。わっはっは~」
わっはっは~って、こっちも笑いに釣られるけど、結構辛辣なことを言っているなぁ、この人は…。まぁ、素人なのはほんとだけどね。
しかし、このハイテンションな人の影響ですっかり、動画を撮ることに決めてしまった。その人は、一通り、会話を楽しんだら、そのまま篠目駅方向に歩いて行った。
ひとり残った私は動画撮影のリハーサルをやってみたり、バッテリーの容量を確認してみたり…、なんとなく落ち着かない。メモリの空き容量はどれくらいあっただろうか…。やけに気になるが確認のしようがない。
時刻は刻々と近づいてくる。
先に駐まっていたクルマの中から、男性が降りて、こちらに向かってきた。
やはりこの人が三脚の持ち主か?
「すみません~~、この三脚はお宅のですか?」
「いいえ~、私のではありません。上り列車の場所取りなんじゃないですか? 私はこういう、場所取りというのは好きじゃありません。」
「ああ、そうなんですね。それにしても凄い大きな望遠レンズですね。」
「いいえ、それほど大きくはないですよ。私は普段、飛行機の写真を撮るんですけど、手持ちで撮る練習をしているんです。今日はSLで練習です。」
「三脚無しで撮れますか?」
「いや~、でも本当に良い三脚は何万もするじゃないですか?場合によってはもう1本レンズが来るぐらいの…。だから、手持ちで練習をしています。」
「なるほど~、でもさっきここを歩いていた人は、ここは、汽車がすーっと行ってしまうので、おもしろくないと言ってましたよ。」
「そんなことないと思いますよ。向こう側がゆったりとしたS字になっているでしょ。そんなにおもしろくないことはないと思いますよ。それに、ここは、それほど人が集まらないので、気に入っているんです。今の時期、これくらいの距離感が良いじゃないですか。」
そういった話をしていると、遠くで鳴っている踏切の警報音が聞こえてきた。
「あっ、そろそろですかね~。私は動画を撮りますので、すみませんが、宜しくお願いします。」
そういって、ふたりともそれぞれ、スタンバイ状態に入った。
録画ボタンを押し込む。すると、間もなく、録画が開始された。その後の様子は下のYouTube映像を見ていただきたい。
列車が、過ぎ去った後、赤ボタンをもう一度押して、録画を止めた。
それにしても、この看板の文章には、感動した。あまりにも線路際の雑草が綺麗に刈り取られていると思ったら、SL撮影に訪れる人達が気持ちよく目的を達成できるように地元有志が活動していたのだ。
迎える側が訪れる者への共存・共栄の姿勢を示している。今度は訪れた者が迎える側の方々に思いを返す番だ。
SLファンのみなさまへ
ここ周辺は全国から撮影に来られる皆さんと自治会の方々およびJRさんの協力を得て草刈りや植樹の整備をしました。マナーを守って譲り合いの気持ちで撮影を楽しんでください。またクルマの運転や駐車において地域にお住まいの方々を含め皆さんに迷惑をかけない節度ある行動をお願いします。みなさんのご協力で全国に誇れる撮影地に育てましょう。
細野、田代自治会 SLやまぐち号 ファン有志
活動内容はSL応援団のホームページを御覧ください。
航空写真家の彼に、これからどうするのかと、尋ねたら、今から北九州に行くという。筑豊電鉄の写真を撮りにいくそうだ。
そういった話をしているときに、目の前の狭い車道を、結構なスピードでクルマが4~5台駆け抜けていった。
これらはたぶん、皆、もっと南の方で撮影していた人達だと思われる。列車が通り過ぎた後、次のスポットに向けて、急ぎ移動を開始したのだ。逸る気持ちは分かるが、少々スピードが出過ぎていたような…。
慣れているのだろうけど、もう一度、SL応援団が設置した看板の文章に目を通して欲しい。
私も道の駅長門峡南側駐車場に戻ることにした。
↓ 車- 4.0 km 8 分国道9号 経由
道の駅長門峡南側駐車場に戻ってきた
12時05分に到着。今度は、トレーラーの中を片付け、ヘッド車に繋いで、12時25分に出発。
↓ 車- 18.4 km 23 分 国道9号 経由