ふらり旅

再び小国・阿蘇へ[4日目]中岳・高岳登山

2021年2月10日(水)の行動履歴

南阿蘇村、小国町、阿蘇市、その他 1 個の地域
<車移動> 40.2 km 5時間3分 <徒歩移動> 63.5 km 2時間48分
あぴか北側駐車場 10:10
↓ 車- 4.8 km 13 分 国道212号 and 県道111号 経由
携帯忘れに気付いてUターン 10:23~10:25
↓ 車- 4.8 km 16 分 県道111号 and 国道212号 経由
あぴか北側駐車場 10:40~10:45
↓ 車- 5.6 km 21 分 国道212号 and 県道111号 経由
牛と大観峰の写真を撮る 11:07~11:10
↓ 車- 1.1 km 3 分 県道111号 経由
本塚・北塚・灰塚撮影スポット 11:13~11:14
↓ 車- 400 m 1 分
黒川 11:15~11:16
↓ 車- 3.7 km 19 分 県道111号 経由
阿蘇山上警備派出所前無料駐車場 11:35~11:37
↓ 徒歩- 2.2 km 22 分
阿蘇中岳第1火口 12:00~12:41
↓ 徒歩- 1.1 km 9 分
砂千里ヶ浜の特徴の案内板 12:50~12:52
↓ 徒歩- 450 m 15 分
一旦降りる 13:07~13:09
↓ 徒歩- 490 m 33 分
急な坂を登り切ったところ 13:45~13:47
↓ 徒歩- 16.9 km 30 分
中岳はここかも?と想定していた場所 14:17~14:19
↓ 徒歩- 400 m 10 分
中岳山頂 14:29~14:33
↓ 徒歩- 650 m 22 分
高岳山頂 14:55~14:57
↓ 徒歩- 900 m 36 分
中岳火口に近づきたい 15:33~15:37
↓ 徒歩- 240 m 3 分
中岳(1,506m) 15:39~15:48
↓ 徒歩- 350 m 10 分
中岳と勘違いしていた場所 15:58~16:00
↓ 徒歩- 550 m 23 分
急な下り坂の始まり 16:23~16:25
↓ 徒歩- 450 m 28 分
急な下り坂の終わり 16:53~16:55
↓ 徒歩- 450 m 20 分
砂千里ヶ浜 17:15~17:17
↓ 徒歩- 350 m 1 分
砂千里ヶ浜の入口 17:18~17:20
↓ 徒歩- 1.2 km 28 分
阿蘇山上警備派出所前無料駐車場 17:48~17:50
↓ 車- 9.9 km 26 分 県道298号 経由
セブン-イレブン 阿蘇赤水店 18:17~18:23
↓ 車- 1.3 km 2 分 国道57号 経由
あそ火の山温泉どんどこ湯 18:26~20:04
↓ 車- 11.2 km 15 分 国道57号 経由
あぴか北側駐車場、20:20~20:45
↓ 車- 2.4 km 6 分 国道212号 経由
ダイレックス 阿蘇店 20:51~21:11
↓ 車- 18.4 km 46 分 国道212号 経由
道の駅 小国 21:58 

あぴか北側駐車場

7時56分、トレーラーの外に出ると、ひんやりとした空気に包まれた。一気に目が覚める。

涅槃像は朝靄に包まれている。

朝の根子岳・高岳・中岳

芝もベンチも霜が降りていて、キラキラしている。

公衆トイレの北側にあるベンチ
あぴかから真北方向の大観望を望む
逆に真南方向 往生岳・杵島岳 そして米塚が見える

阿蘇火山西火口規制情報を参照すると、B1ゾーンのみ規制中

これまでは、2回チャレンジし田のだけれど、いずれも火口見学は叶わなかった。1回目は、火口見学の前に砂千里ヶ浜を歩いていたら、突然、規制が強化されて火口周辺の立入が規制され、待避指示が出てしまった。

2回目は、何が何でも真っ先に火口見学… のつもりだったのに、火口付近まで登ってみるとB1、B2ゾーンがまさかの規制中。仕方がないので、Dゾーンの高台から眺めようとしていた矢先に、またまた規制強化されて、待避指示が発令され、撤退せざるを得なくなった。

今日は3度目の正直。今のところ、B2ゾーンには入れるので、この状態が続けば火口見学は叶う。

10時10分、ドキドキしながら、阿蘇山上警備派出所前の無料駐車場に急いだ。

↓ 車- 4.8 km 13 分 国道212号 and 県道111号 経由

携帯忘れに気付いてUターン

ところがである。あぴかから約5㎞、10分以上も走ったあとにもなって、スマホ忘れに気付いた。10時23分のことだ。

いつもならば、アウトランダーの始動時にスマホ忘れの可能性を検知した場合、音声による警告を行う仕組みになっている。しかし、このとき、警告を受けた記憶が無い。今回はその機能が動作しなかったのか、それとも警告音声を聞き流してしまったのか…。そこのところがはっきりしない。

仕組みはこうだ。アウトランダーのエンジンボタンを押すと、PHEVのシステムが起動する。同時にAVシステムも起動し、登録しているスマホとBluetooth接続を試みる。接続が完了すれば、ハンズフリー通話が可能になる。もし、接続ができなければ、
「携帯電話が接続できませんでした。携帯電話をお忘れではありませんか?」
と、警告音声が流れるようになっている。

このおかげで、仮にスマホを忘れて乗車したとしても、大概の場合、この警告音声によって気付き、対処ができる。しかし、今回は何故か気が付かずに出発してしまったのだ。それだけ、意識が阿蘇火山防災会議協議会の阿蘇火山火口規制情報に集中してしまっていたのかもしれない。

かと言っても、スマホが無いと行動履歴が記録できないし、防災情報もチェックできなくなる。Uターンして、取りに帰る以外の選択肢はない。10時25分。

↓ 車- 4.8 km 16 分 県道111号 and 国道212号 経由

あぴか北側駐車場

には10時40分に到着。トレーラーの中を探すと、スマホはベッドの上にぽつんと置かれたままになっていた。それを掴んで、急いで、車に戻った。10時45分に再出発。

↓ 車- 5.6 km 21 分 国道212号 and 県道111号 経由

あぴかを出て、国道212号を南下すると、内牧温泉入口交差点で国道57号線とぶつかる。ここが大分県中津市にある豊陽交差点を起点とする総延長134.5㎞の国道212号線の終点である。

ここを右折したあと、次の信号付き交差点である阿蘇駅前交差点を左折して、阿蘇山頂に向かうのが一般的な走り方だと思われるが、右折後すぐの左手に、道の駅阿蘇第2駐車場の入口に下る坂道がある。ここを降りて行くと、阿蘇駅前交差点の信号を通らずに県道111号阿蘇吉田線に入ることができる。いわゆる裏道だ。

牛と大観峰の写真を撮る

阿蘇パノラマラインとは、もともと北(坊中線)、西(赤水線)、南(吉田線)の3方向から阿蘇中岳火口周辺に至る有料道路「阿蘇登山道」が2000年に無料化され、熊本県道111号阿蘇吉田線と熊本県道298号阿蘇公園下野線になったものの別称だ。

県道111号阿蘇吉田線は国道57号線の阿蘇駅前交差点を起点とし、阿蘇内輪山を北から南まで縦断して、阿蘇郡南阿蘇村一関で国道325号泉にぶつかり、ここで終点となる。

県道298号線は阿蘇郡南阿蘇村中松にある阿蘇公園道路との接続部分から、南阿蘇村中松から阿蘇市永草までの県道111号との重複区間を経て、南阿蘇村下野にある国道57号線の下野交差点に至る道路だ。

阿蘇駅前交差点から坊中線を上がっていくと、初めは木立の間を縫うように走るのだが、ある程度高度が上がると、突然、視界が開けて、見晴らしの良い開放的な草原の中を走るような雰囲気になる。もちろん、ここは放牧地。途中、牛が放されていたので車を停めて、11時07分からの3分間、写真を撮った。

放牧地の牛と北外輪山
のんびりと過ごす牛たち

↓ 車- 1.1 km 3 分 県道111号 経由

さらに3分ほど車を走らせると、更に標高が増し、絶好の

本塚・北塚・灰塚撮影スポット

となった。11時13分、車を路肩に停め、写真を撮った。阿蘇五岳と北外輪山の間にある田園や建物が建ち並んでいるカルデラの底の部分を阿蘇谷というが、そこには本塚、灰塚、北塚という3つの丘がある。下の写真でいうと、手前左が本塚、その右が灰塚、そして本塚と灰塚の向こうに北塚がある。

そして、本塚と北塚には、かつての戦国の時代には、阿蘇氏に仕えた武将、蔵原志摩守が守った山城、二辺塚城があったそうだ。

また、北塚の右側に陸上競技のトラックが見えるが、そこが阿蘇市農村公園あぴかだ。あぴかの北側駐車場に、おとなしく留守番中のトレーラーが微かに見えている。

本塚、灰塚、北塚と阿蘇市農村公園あぴかが見える

↓ 車- 400 m 1 分

黒川

先ほどの撮影ポイントから更に400㍍先で、もう一度、本塚、灰塚、北塚とあぴかの写真をアップで撮ってみた。11時15分。

本塚、灰塚、北塚とあぴか農村公園がはっきりと見える

↓ 車- 3.7 km 19 分 県道111号 経由

阿蘇山上警備派出所前駐車場

には、11時35分に到着。いつものように阿蘇火山防災会議協議会の防災情報が日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で、繰り返し、繰り返し…ひっきりなしに放送されている。

スマホでも、Webサイトを確認…、今のところB1 ゾーンのみの規制なので、火口見学はできる…。

でも、まだ安心はできない。リュックサックにパンとペットボトルのお茶、タオル、レインコートを入れた。靴は登山靴に履き替えた。そして、カメラと三脚を手に持って歩き出した。11時37分、火口に向けて出発。

新しく建てられた阿蘇山上ターミナル
対照的な阿蘇山上神社

↓ 徒歩- 2.2 km 22 分

公園道路料金所 徒歩は無料 11時46分
公園道路に並行して遊歩道があるので、そこを登る。 11時56分
もうちょっとでB1ゾーンのゲート 11時59分

阿蘇中岳第1火口 12:00~12:41

ようやくB2ゾーンのゲート前に到達した。そして、B2ゾーン内に数人の人影が…。

今は入れるのだ。3回目の挑戦でやっとB2ゾーンに足を踏み入れることができた。

B1ゾーンとB2ゾーンの境目付近から第1火口の噴煙方向を振り返る  12時02分
B2ゾーンから中岳第1火口を望む 12時03分

それにしてもエメラルドグリーンに輝く湯だまりが確認できない。どこに立ったら見られるのか…。

B2ゾーンを端から端まで歩いたのだが、湯だまりは見えない。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

そこで、B2ゾーンの奥で「阿蘇の石」を売っているおじさんに聞いてみた。
「こんにちは~~、ちょっとお伺いしたいんですけど…。火口にエメラルドグリーンのお湯が溜まってるのは、どこで見られるんですか?」
「え?湯だまり? 今はもう無い。2016年の水蒸気爆発で吹き飛んだ。」
「えーっ、無いんですか…。じゃあ、Webサイトに出ている写真は古いやつばかりなんですね。」

「ほら、噴煙が上がっているところの左側の崖の上に大きな岩があるよね。あれが、そのときの水蒸気爆発で飛んできた一番大きな岩。噴石については、それぞれのところに説明板が設置されているので、読んだら良いですよ。」
「そうなんですね。分かりました~、ありがとうございます。」

それにしても、阿蘇火山防災会議協議会の阿蘇火山火口規制情報でさえ、エメラルドグリーンに輝く湯だまりが写っている写真を採用しているし、阿蘇山火山防災連絡事務所が写真提供をしている阿蘇山火口写真集綺麗な色の湯だまりが写っている2013年6月の写真で更新がストップしている。

阿蘇火口見学に訪れている人達は、今、火口の中に湯だまりはないと分かった上で火口見学に来ているのだろうか…。

2016年10月8日のマグマ水蒸気爆発における最大の噴石 … 向こうの方に小さく見えるやつ
中岳火山活動のプロセスが記載されている

うろうろしていると、先ほどのおじさんが声を掛けてきた。」
「今、うろこ雲が出てますよ。滅多にないので、この写真を撮った方が良いのでは…?? コンテストで入選しますよ。」
「そうですねぇ、どこで撮ったら良いと思いますか?」
「そりゃぁ、お宅の感性で…」
「まぁ、そうですね。」
と言っても、動ける時間は短く、範囲は狭いのだ。特に火口周辺はがっちりと柵で囲んでいて、柵の外には出られない。いくら安全を確保するためとはいえ、あまりにも制限を設けすぎているのでは無いだろうか…。

B2ゾーンからB1ゾーン方向 後ろの山は中岳への稜線
うろこ雲と阿蘇中岳
もう一度、阿蘇中岳第1火口
先ほど紹介した最も大きな噴石に関する説明板

最も大きな噴石
ここから約80m先に見える四角い岩石は、2016年10月8日、午前1時46分に発生した爆発的な噴火(マグマ水蒸気爆発)により飛ばされた噴石で、大きさは縦 3 m×横 3 m×高さ 1.5m、重さ約 34tで、今回の噴火で最も大きな噴石です。

最も大きな噴石に関する説明板
最も大きな噴石は… 左奥の小さく写っている岩
拡大すると… 右奥の岩
B2ゾーンにも大きな噴石はある。 これも2016年0月8日の巨大噴石
その説明板
山上身代不動
祀られている不動明王
ここがB2ゾーン入口

B2ゾーンに立ち入るときには、ゲートの写真を撮り忘れていた。焦っていたからだ。3度目になってようやく通ることができたこのゲート、順序が逆になるが、今撮っておこう。

写真の一番右奥に写っている待避壕の裏に、石売りのおじさんが微かに写っている。

Dゾーンに向かう途中から山上広場方面を望む 左が烏帽子岳、右が杵島岳、その間の向こうに草千里ヶ浜が見える
これは視線を少し左に移したもの 阿蘇公園道路を走るシャトルバスが走っている

左手前の山の名前は不明、阿蘇山上広場の背景にある山は烏帽子岳、この左右の間に見える山が御竃門山。その向こうが二重峠と立野の間の外輪山だ。

Dゾーンにある展望台兼待避壕

以前は、ロープウェイの山上駅がこれより先にあったのだが、現在は、通路の両側にがっちりと柵が設けられ、そこまではおろか、この待避壕の向こう側やここまでの通路の外には一切立ち入りができないようになっている。

待避壕の内部
待避壕の上の展望台も立入禁止
DゾーンからB1、B2、Cゾーンを望む
Dゾーンからみる巨大噴石と噴煙
Cゾーンに立てられている説明板
CゾーンからBゾーンを見る

↓ 徒歩- 1.1 km 9 分

では、下山歩道を降りて、次は砂千里が浜へ移動しよう。 12時41分
下山歩道を降りて、Cゾーンを振り返る
砂千里ヶ浜方面入口 正面に説明板が見える そこを右折すると砂千里ヶ浜に至る
砂千里ヶ浜の説明板
T字を左折すればB1ゾーンだが、この時点では立入禁止になっていた。 12時46分
この木道が砂千里ヶ浜に続いている
砂千里ヶ浜の説明板
中岳第4火口
中岳第4火口の説明板
中岳第4火口
第4火口説明板から火山荒原方向を望む
火山荒原から第1火口方向を振り返る
火山荒原について乃説明板

火山ガスの噴出や噴石・火山灰の堆積は植物にとっても厳しい生育環境なのだ。それでも、イタドリやコイワカンスゲなどはたくましくこの地で生きている。

Pages: 1 2 3 4

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


error: Content is protected !!