再び小国・阿蘇へ[4日目]中岳・高岳登山
砂千里ヶ浜の特徴の案内板 12:50~12:52
↓ 徒歩- 450 m 15 分
この登山道は砂千里ヶ浜に一旦降りるようになっている 13:07~13:09
↓ 徒歩- 350 m 31 分
正直に言うと、この時点では、どの山が中岳なのか分かっていなかった。この急登が終われば、そこに中岳があるだろう…、みたいな程度の認識だった。
しかも、この坂は急だが、距離はそれほど無い。そんなに大したことはないのではないか…、と軽い気持ちで登っていた。
すると、上からたぶん20代の青年が、軽快に降りてきたので、挨拶を交わし、聞いてみた。
「中岳までは、あとどれぐらい掛かりますか? 10分ぐらいで行きますか?」
「いやぁ、10分では行きません。30~40分は掛かるでしょう。」
「えっ、そんなに? 上に見える山の辺りですよね」
「ええ、あそこまで登ったら、あとはなだらかな稜線が続きます。あそこまで登ればあとは楽ですよ。」
あとから思い返すと、私の知識不足から会話が噛み合っていないことがよく分かる。とにかく、この急登を終えれば、さほど遠くないところに中岳がある。そう頭が凝り固まっていたのだ。
あの青年と話をしてから10分近くが経過した。しかし、まだ急登は終わっていない。頂上は近くに見えていたのだが、そう簡単には到着しなかった。
そんなときに5~60代の夫婦連れが降りてきたので、挨拶を交わし、再度、聞いてみた。
「あとどれぐらいでつきますかねぇ?」
「えっ?どちらまで行かれますか?」
ちょっと、漠然と聞きすぎた。この急登が終われば、すぐに中岳だと勝手に思い込んでいたので、“どこまで”の部分は省略しても会話が成り立つと無意識に思い込んでしまっていた。
「ああ、中岳ですけど…。あと30分ぐらいでつきますか?」
「いやぁ~、30分じゃ着かないと思いますよ。1時間ぐらいかなぁ~」
「あらそうですか? 先ほど降りて行った彼が、あと40分ぐらいだと言ってくれたんですけどね。」
「ああ、あの人は健脚なのでペースが速いんだと思います。私たちは遅いので、そんなに速くは歩けません。とにかく、この坂を登ってしまえば、あとはなだらかな稜線ですので楽ですよ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
夫婦連れはまた歩き出した。一緒に歩いて、途中は協力し合い、支え合って、帰った後は思い出話を共有するんだろうなぁ。だけど、一方が我が儘だと駆け引きや調整も大変だろうな。一長一短あるだろうけど、きっと「良>悪」なんだろうな。
それにしても、あと1時間は掛かるのかぁ。中岳はいったいどこにあるのだろう…。しかも、この急登がなかなか終わらない。
↓ 徒歩- 140 m 3 分
急な坂を登り切ったところ
ようやく上り詰めた。この坂道を登るだけで30分も掛かってしまった。遅っ!
↓ 徒歩- 700 m 30 分