ふらり旅

トレーラー移設作業の流れで、九重・阿蘇周遊へ[2日目]長者原、タデ原、雨ヶ池…。結局、法華院、諏蛾守越でぐるっと一周達成

すがもり避難小屋(三俣山分岐)

に、13時08分に到着。

諏蛾守避難小屋と愛の鐘
愛の鐘
避難小屋内部
愛の鐘越しに、三俣山登山道を見る
避難小屋から北千里ヶ浜を望む
唯一の食料、フジパンの元祖スナックサンドを食べた。
青空が顔を出しては…
また、薄雲が通る…

三俣山への登山道を眺めていると、若いふたりの男性が登山道を駆け下りてきた。そして、ここで休憩もしないで、目の前をそのまま硫黄山道路方面へ駆け下りていった。こんなガレ場をよくもまあ、あんなスピードで走れるものだ。ただただ感心するばかり…。

言葉を交わす間もなかった。ふたりの間では、よく喋っていたようだが…。

こちらが硫黄山道路方面。これから下っていく道。

13時14分、避難小屋を出発した。

ガレ場が続くので、脚を滑らせたり、挫いたりしないように、慎重に降りていく。一歩一歩踏ん張るので、想像以上に体力を消耗する。

ガレ場の下り道。向こうに見える道が硫黄山道路
ガレ場の下り道から硫黄山方面を見る
振り返って諏蛾守峠を見ると…。これだけ降りてきた。
タニウツギ
砂防ダムのところまで降りて、階段を上がると硫黄山道路
砂防ダム手前から硫黄山を見る
そして、こちらは硫黄山の反対方向。長者原のビジターセンターが見える
水の無い川を渡りながら、硫黄山を見る
ズームアップ
階段を上がって、硫黄山道路に出た。この分岐点より上は通行止めになっている。
分岐点から諏蛾守避難小屋方向を見る。この下りはそれほど長くないように見えるが、実際には結構キツかった。
視線を少し左に向けて三俣山方向
看板に注意書きが書かれている

休憩等禁止のお願い

この先300㍍の区間は落石等発生しやすい場所です。災害から身を守るために休憩・休息等することなく下山しましょう。

大分西部森林管理署 連絡先 0973(23)2161

看板「休憩等禁止のお願い」の文面
300㍍区間の始まり

確かに、道は傷んでおり路肩は崩壊している。急いで降りるか…。いつもになく実に素直な反応だ。

路肩崩壊ヶ所
路肩崩壊ヶ所から三俣山方向をみる。土石流の跡がはっきりと残っている。
路肩崩壊箇所の先から長者原を望む
長者原をズームアップ。四角錐の茶色い屋根2つがビジターセンター
そのやや左に、エメロードの屋根だけが見える。これだけで嬉しくなる…。

と、ここまで来たときに、カメラのバッテリー2つを消費してしまった。本当はもうひとつ予備があったはずだが、自宅に忘れてきたようだ。あってはならないことが、時々起こってしまう。

仕方がないので、これからはスマホで撮るしかない。

振り返って三俣山を観る
「土石流のため道路がなくなっています」の注意書き。法華院温泉にあった張り紙はこれのことだったと判明

ここを降りることができないので、硫黄山道路を更に降りていくと…

大曲登山口への迂回路があった。ここを降りていく…
途中、見間違って本来の道を逸れたのか…、結構激しいルートだった。
そして、砂防ダムを渡り、向こう側の梯子を登ると…。
茂みの向こうにやまなみハイウェイが見えた

↓ 徒歩- 2.0 km 1 時間 5 分

大曲登山口

を通過したのは、14時20分。ここからはやまなみハイウェイの路肩を歩くことになる。

ここが大曲登山口からやまなみハイウェイに出たところ
振り返るとこんな感じ。入山届のボックスがある。

急にテンションが下がった。車道の路肩を歩くのは本当につまらない。横を平然とクルマが通っていくし、自然度が極端に下がる。それに、やけに遠回りをしたような気分になる。勾配を緩やかにするために遠回りに道をつけるのが常だからだ。

大曲登山口付近がまさにそのような場所だ。

だから、どこに九州自然歩道の入口があって、階段の近道があるのではないかと勘ぐった。でも、どこにも歩道入口を発見できず、結局はこのまま車道を約1500㍍も歩く羽目になった。

やっとあったと思ったら、これは牧ノ戸方面に向かう道だ。後で分かったことだが、この道は牧ノ戸峠で車道に出る。なので、ここまでは、やはり車道を通るほかなかったということがわかった。

牧ノ戸へ向かう九州自然歩道入り口
九重観光ホテル入口
その先からようやく長者原方面への九州自然歩道入口があった

もちろんその歩道を歩いたが、しばらくは車道沿いを歩いているだけなので、気分は改善しなかった。

また車道に出てた。
九重ヒュッテの入口から坂道を上がって、急カーブのところからまた九州自然歩道が始まる。
九州自然歩道

このような道だが、進むと、またすぐに星生温泉への道路を横切る。

星生温泉入口
星生温泉は休業中だった
夢見る豚食堂までに出た
再度、歩道入口
九州自然歩道は、白水川の橋を渡って、雨ヶ池方面に続いているが、私は長者原に向かうので橋は渡らず直進
白水川
またもや、車道を歩く。でももう少しの我慢。長者原は目前に迫っている

↓ 徒歩- 3.3 km 55 分

長者原登山口駐車場

に着いたのは、15時16分。最後の3㎞で疲労がピークに達した。大曲登山口に出る砂防ダムのところで、右下の河原に降りる梯子もあったのだが、実はそれが、ほぼ直線的に長者原に向かう近道だったのではないかと仮説というか幻想を抱きながら歩いた。だが、実際にそこを降りて歩いてみる以外に確かめる方法がない。

食堂に立ち寄って食事をとることも考えたが、とにかくまずはトレーラーに戻って休憩したかった。固まった脚を引き摺るように歩きながらドレーラーに戻り、ベッドに横たわった。そして、1時間ほど仮眠した。

しかし、空腹のあまりにすぐに目が覚める。筋肉痛のためにあまり歩きたくなかったが、空腹を解消するためには、食事をするほかなかった。

痛い脚をなんとか動かして、長者原ヘルスセンターの食堂を覗きに行った。すると、16時20分頃ではあったが、すでに店を閉めていた。Googleマップでは17時までになっているが…、である。コの時節だからだろう。仕方がない。

そこで、今度はビジターセンター向かいのレストハウスやまなみにも行ってみた。こちらもGoogleマップによると閉店は17時と記載されているのだが、実際に行って、片付けをしている店員に声をかけたら、なんと「食事のオーダーストップは15時です。」と言われてしまった。

これで、外食の道は断たれてしまったのだ。

やむを得ない。冷蔵庫に入れているダイレックスで買った焼き魚弁当を食べるしかない。トレーラーに戻って、レンジで温めて食べることにした。

えっ?!弁当あったの? だったら、痛い足を引きずって食堂を2軒回らなくても、最初っからそうすればよかったんじゃないの? まぁ、それはそうなんだが、新たに飛び込んだ店で、何かに感動すれば、またお気に入りの場所が増えるわけだから、時にはそういう行動をとりたくなるんだよね。などと独りノリツッコミを楽しんでみた。

そして、あっという間に弁当は空になった。それと同時に元気が出てきた。復活だ!

食堂には入れなかったので、ならば新しい温泉は? 検索すると、ひまつぶしの湯がヒット。ここからさほど離れていない場所にあるネーミングも料金設定も変わり種の温泉だ。早速行ってみることにした。

ヘッド車だけに切り離して、17時04分に出発。

↓ 車- 4.2 km 6 分 泉水グリーンロード 経由

ひまつぶしの湯

には、17時10分に到着した。一般住宅の奥が日帰り入浴の建物になっている。しかし、駐車場が2台分しかなく、あいにく2台駐車中だった。

しばらく車道の路肩で待つことにした。すると、何分も掛からず、運良く1台分が空いたので、そこに駐めた。

そして、奥の建物に行ってみたのだが、3つ並んでいるお風呂のうち真ん中の1つだけ利用中だった。しかし受付などはない。システムがよく分からなかったので、結局、表にある民家の呼び鈴を押した。

すると中から、ご主人が出てこられた。そして、システムの説明を受けた。

とにかく、空いているところは自由に使ってよくて、どの風呂でも1人300円。こどもは日本の宝なのでタダ。それを浴室にある料金箱に入れれば良いというのだ。どうやら入浴時間の制限もとくに定めていないようだった。小銭を持ち合わせていなかったので、ご主人に千円札を両替していただいた。

そして、改めて風呂場に向かった。ご主人も様子を見にきてくれた。一番手前と一番奥が空いていたが、どちらも見学してみて、手前の方が広かったので、独りで独占するのは如何なものかとも思いつつ、しかし、使わせてもらうことにした。

一番手前の風呂

料金箱の左に温泉成分表 その前には硫黄の結晶 上の棚には招き猫の置物多数… 交換ノートもある
脱衣所と浴室は繋がっている。そして、ガラス窓には目隠しがない。見晴らしは良いのだが…
向こうからも丸見えかも…。

この年になると、丸見えでも一向に構わないという気持ちになるのだが、たぶん、その分観る側の抵抗か感が益していくに違いない。「見られても構わない」と「見てみたい」の感情の間には負の相関があるのだ。

温泉分析書

湧出地における分析では、泉温:72.3℃(気温:20.3℃)、pH値:6.6の単純温泉。

温泉分析表別表
洗い場

洗い場には水の蛇口しかないので、浴槽のお湯を手桶で汲んで利用する。リンスインシャンプーとボディソープは設置されている。

浴槽は岩風呂

約40分間、貸切で使わせていただいた。三俣山の周囲をグルッと歩いて、疲れ切った身体には、最高の疲労回復手段だと、ここに出会えたことを感謝した。

序でといってはなんだが、一番奥のお風呂をチェックしに行った。ここは、こじんまりした岩風呂だった。2人までのサイズ。

一番奥、3つ目の風呂場 狭いがここはシャワー付き
風呂場の横の脱衣室

そして、そうこうしているうちに真ん中の風呂も空いたようだ。見学だけさせてもらったのだが、ここは露天風呂だった。

脱衣所から湯舟をみる
かなり開放的。
脱衣所には、カゴが5つ
あまりにも開放的なので、女性にとっては抵抗感があるのではないだろうか…。
脱衣所の入口側

浴室を3つとも確認したら、結果的には一番に伊平屋を利用していたことがわかった。もちろん、個人の好みはいろいろあるだろうから、私にとってはということだ。

18時04分、ひまつぶしの湯の駐車場を出た。

↓ 車- 3.5 km 7 分 泉水グリーンロード 経由

そして、

長者原登山口駐車場

に戻ったのは、18時11分。この流れで、阿蘇に移動することにした。トレーラーの内部を片付けて、ヘッド車に連結。18時28分に出発した。

長者原を出て、先ほどのひまつぶしの湯方面に走り、途中、左折して筋湯温泉の脇を通り、八丁原地熱発電所、九重スキー場の横を通って、瀬の本高原に出た。

↓ 車- 9.8 km 24 分 ぐるっとくじゅう周遊道路 経由

そして、

瀬の本レストハウス

に到着したのは、18時52分。トイレ休憩のために立ち寄った。ここのトイレは新しくてしかも掃除が行き届いていて気持ちが良い。

その後、ガソリンスタンドの裏に回ってみた。

3月の野焼き期間中にトレーラーを止めさせてもらった場所が、その後、3つの出入口にいずれもコーンが立てられ利用できなくなっていたのだが、今回、改めてそこを確認すると、アスファルトが敷き直され、出入口には新しいチェーンが張られていた。この駐車場は利用時間が朝8時30分から午後5時30分に制限されることになったようだ。いったいどのような不都合があったのだろう…。毎日、手動で開け閉めする手間をかけてでも、夜間に利用できなくする意図は何なのだろうか…。

そして、19時09分に瀬の本レストハウスを後にした。

↓ 車- 19.7 km 29 分 やまなみハイウェイ/県道11号 経由

あぴか北側駐車場

に到着したのは、19時37分。17時前に食べたお弁当は、遅めのお昼ごはんだったわけで…。夜になると、やはりお腹が空く。そこで、あぴかにトレーラーをきちんと設置したら、ヘッドだけで食事と買い物に出掛けることにした。

19時52分、出発。

↓ 車- 2.4 km 3 分 国道212号 経由

お食事処なぽれおん

には、19時55分に到着した。ここを訪れるのは2回目。前回は去年のクリスマスの日に独りで来て、カツカレーを頂いた。今回はそばとカレーのセット900円をオーダーした。そもそも、そば屋のカレーは美味しいと言われているが、ご多分に漏れずここもそうだ。そして、それを両方とも味合わせるざる蕎麦とカレーのセット(900円)がメニューにあるところなんぞも乙なものだ。

美味しく頂いて、20時22分に店を出た。

↓ 車- 220 m 1 分 国道212号 経由

そして、買い物のために

ダイレックス 阿蘇店

に立ち寄った。20時23分。ここでの買い物はdカード1枚あるいはスマホ1台を持っていけば完結する。

店内に入り、必要なものを買い物カゴに入れる。

今回は、ビールや酎ハイ、濁り酒、ぶりの刺身、チーズ2種類、インスタントみそ汁、パン4つ、牛乳などを購入した。

そして、それをレジに持っていき、レジの方に「袋を1枚お願いします。」と言う。そして、「(決済は)iDでお願いします。」と。すると、レジ袋(大)代1円が加算されて、カードまたはスマホを端末に置けば、音がジャンジャンと鳴って決済完了だ。レジ袋に品物を詰めて、保冷用氷のコーナーに行き、袋に氷を詰める。

この氷は、トレーラーに着いた後、金属製のポットに詰め替えて、冷蔵庫に入れるためだ。そうすればこの氷が冷蔵庫の冷えを補助してくれるのだ。

ダイレックスは主要なレジ袋が1円、保冷用の氷は無料で利用できる。

20時50分、いつもの流れで買い物を済ませて、店を出た。

↓ 車- 2.2 km 6 分 国道212号 経由

あぴか北側駐車場

には、20時56分に戻ってきた。いつも思うのだが、トレーラーは元の場所におとなしく駐まっていて、私とヘッド車の帰りを待っている。可愛らしいし、いとおしくなる。

ヘッド車をトレーラーの前の区画に駐めたら、電源ケーブルをトレーラーに接続する。その手順はここページにまとめているので必要ならば参照していただきたい。

あとは、トレーラーに乗り込んでゆっくりと過ごす。その前に保冷用の氷を冷蔵庫に入れて、刺身や弁当などはそこに入れる。今はお腹も満たされているので、チーズをつまみに缶ビールを1本飲めば満足だ。

今日はよく動いた。心地良い疲れが身体に残っているが、精神的には満たされている。今日はぐっすり眠れそうだ。

写真に卵パックが写り込んでいるが、これはたまたまであって、つまみにしたというわけではない。それに、たまたまという表現を用いたのもたまたまであって、何もたまごに掛けて使ったわけではない…。ということを断っておこう。

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